【HK10S/伊勢だより/2013/016】◎伊勢だより◎三月十六日◎御座潮仏◎ 寄せる波に、足もとや全身を洗われながら、「潮仏(しおぼとけ)」は岸辺の波打ち際に立っています。 身の丈三尺に満たない石仏は、しかしたいへん大きな、人々の願いを背負ってきました。由緒書きに「かぎりなき世のもろ人を救わんと……」とあります。 ここ志摩町御座(ござ)は、海女さんの里。 「潮仏」は昔から女性の腰から下の守り神とされてきました。 安産祈願も多いと聞きます。 ご本尊が海から姿をあらわす干潮時に、皆さんお参りされています。 三月十六日