【HK10S/伊勢だより/2013/014】◎伊勢だより◎三月十四日◎舞楽面(綾切)◎ 面は、ふしぎなものです。 四間四方の高舞台にのぼり、管弦につれて舞がはじまると………ただ一つの面が千変万化の性格をあらわしはじめるようです。 たとえば「納曽利(なそり)」、インド説話にもとづくと言われるこの奇っ怪な悪魔の面は、舞が進むにつれて、快活にも荘重にも恐ろしげにもみえてくるのです。 神宮には、こんな神楽面が、実にたくさんのこされています。 三月十四日