【HK10S/伊勢だより/2013/001】◎伊勢だより◎三月一日◎ 江戸期、外宮(げくう)と内宮(ないくう)をむすぶ道の途中の「間(あい)の山」には、日本三大遊廓の一つ「古市(ふるいち)」がありました。 この古市にお杉・お玉と呼ばれる美人の女芸人がいて、評判をとっていました。 路傍で三味線をひき、人々の投げ銭を集めていたのですが、お大尽(だいじん)の馬上からの投げ銭も、バチで受けとめてそらさなかったというのです。 派手やかにものどかだった、昔の伊勢の賑わいがしのばれるお話です。 三月一日