【HK12S/2012/236】◎Georgia O'Keeffe◎2009◎

ジョージア・オキーフは20世紀のアメリカの画家。写真家で、ギャラリーのオーナーでもあったアルフレッド・スティーグリッツ（映画ではジェレミー・アイアンズ）に認められ、（見初められもしましたが）ニューヨークに残って作家活動をします。妻帯者であったスティーグリッツの愛人になり、スティーグリッツも熱心に彼女の作家活動を助けます。のち、スティーグリッツと結婚し、彼によって撮影されたヌード写真がギャラリーで展示されてしまい、当時まだ保守的な環境のニューヨークで、かなりのセンセーションを巻き起こしてしまいます。1920年代には、「生きた芸術家にこれまで支払われた最高額」（当時の$25,000）の記録を出します。ジョージア・オキーフのニューヨーク時代のモチーフは拡大された花で、その後、ニューメキシコ時代は荒涼とした風景画と、牛の頭蓋骨などがモチーフになっていきます。この映画の中で、ジョアン・アレン演じるジョージア・オキーフと、ジェレミー・アイアンズの演じるスティーグリッツが、情熱的な演技でぶつかり合っています。ジェレミー・アイアンズは芸術的直感とセンスがあるけど、若い女にだらしなかったり、周りを振り回す言動をするスティーグリッツを見事に演じています。また、芯がつよく、才能と情熱が有り余る位にあるジョージア・オキーフ役のジョアン・アレンも良いです。スティーグリッツに傷つけられ、振り回され、迷走しながら、自分を探し出し、一人でも強く生きて行く女性画家を熱演しています。

http://blogs.yahoo.co.jp/hk5studio/archive/2009/8/23
http://blogs.yahoo.co.jp/hk5studio/archive/2010/8/23
http://blogs.yahoo.co.jp/hk5studio/archive/2011/8/23
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