群馬県で幼稚園児が乗るバスが事故。乗っていた園児が怪我したけど全員軽傷。2023年10月12日にそんなローカルニュース。

軽傷でよかったけど、ひとつ疑問がある。

なんで園児が乗るバスにはシートベルトがセットされていないのか。

シートベルトをしていれば軽傷どころか全員が完全無キズだったかもしれない。大きな衝突事故だったら、と思うとゾッとする。

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幼稚園児のバスにシートベルト着用を義務付けるべき、と以前のフェイスブックに書いた。もちろん事故時の身体ダメージ軽減が目的だけど、正確にはシートベルトは急減速時の体の保全。衝突時の安全。そして横転などによる車外飛び出し防止による安全。時系列でいうと3段階の安全機能があるけど、それと同等に重要なことは教育効果。

バスという乗り物に乗る上でマストなことはシートベルト。これは大人でも同じ。小学生になる前の、つまり6歳前までの習慣化がもっとも重要かつ効果的。むつごの魂、百まで、というではないか。

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ジドウがジドウシャに乗るときジドウテキにシートベルトを着用!

親とかその他が口出しする前のつまり、安全教育の一環としてとても大きな効果が期待できると思う。

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●●ちゃん、シートベルトしたら窮屈よね。可哀想。だからママが助手席で抱っこしてあげるからね!と言うのか愛情なんか知らんけど、実際に今でもこんなシーンを見かける。実に残念。

正確に言うと、それって児童虐待以上に危険行為と思う。

母親の手だけで子供が守れるなんて絶対に無理。ありえん。

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衝突直前のフルブレーキで子供が前方に吹っ飛んでいく。

次に衝突時のショックでエアバッグが作動して幼児はカウンターパンチを食らう。まさに児童を死なせるための抱っこで、自分だけ助かる。

言うなれば確信犯。結果が容易に想像できるのに。

私は子供を愛しているの!なんて泣きごとを言っても後の祭り。

そもそも助手席で抱っこしているクルマがまともな判断力やスキルを持っていると思えないし、こんなクルマと事故になると面倒なだけ。

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で、園児の乗るバスの話に戻ります。

バスに乗る=自動的にシートベルト!という習慣が大事。

シートベルトをセットしないとクルマは発車しないよ!という習慣が身につくことが外せない。えーっ?それって発進までにすごく時間がかかる?幼稚園の到着時間が遅れる?

到着時間よりも、安全の方が大事ですし、それこそが大人になっていくための学習なんだけどね。

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シートベルトを装着し終えるまで発車しないタクシーって日本以外では普通にあるし、これが基本。

普通にシートベルトをやる人もいれば「まあまあ、大丈夫だから」と乗客がやらなかったり、まさにどっちなんかい?の○❌曖昧な現状の日本こそ、実は異常なのよ。

モノゴコロがついて、反抗心が大きくなってから、シートベルトをやれ!と大人が言っても先生が言っても、もう遅いのです。

だから、早期のシートベルト習慣化こそが大事なんだと思う。

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幼稚園児が乗るバスがシートベルトを装着するべきか、否か、という議論は相応の立場が集まって過去に討論されたという。

討論後の結果が正しかったかというと、それは別の話。

シートベルトをしていると「いざという時に逃げられない」という考えがあったそうな。アホか。

怪我をしたら、逃げようにも逃げられんだろうが。

時代はどんどん移り変わっている。ルールも装備もどんどんアップデートして行かなくっちゃ。

あのビッグりモーターの事であたふたギクシャクしている保険会社の皆さん、事故と障害因果関係なんて明確に確率論でしかないんだから。お金がかかっているとなると保険契約者も現金なものです。正しいシートベルト着用法と着用率が大幅改善できると思います。

幼稚園バスもシートベルト着用で保険掛け金が安くなるなら一気に普及するかな。ゲンキな幼児のためのゲンキンなお話ではありますけど。