たまに玄関に置いてあるポンコツのバットで素振りをすることがあるんだけど、今やってしまうと、WBCを観て興奮したおっさんがミーハー気分でやっとるわい!と思われるのが嫌なんだなあ。

周りの目をキにするヒデキですが何か(爆!)。

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でもね、そこよりもっと大事にすべきことがあるんです。

自己流で闇雲にバットを5000回振っても、1万回振ってもなーんにもならないどころか変な癖がついたり、体を壊すだけになるカモノハシ。

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「必ずやるべきこと。やってはいけないこと」をきちんとプロから習っておくと無理無駄ムラが減って多分、野球をやらないでも相応に素振りが楽しめると思う。ゴルフでもテニスでも他のスポーツはすべからく基本のキが大事。上手い人ほど「基本のキ」を大事にしているし、基本のキの質を高めるために多くの時間を割く。

バイクも同じ。自己流でスピードを求めても無理無駄ムラが多く、早く疲れて、怪我をしやすい、バイクを壊しやすくなるだけかも。でもまあ、グイグイ飛ばしていると楽しいと思えてしまうし、それが本質と思い込むようになるからね。それがバイクが持つ魔性なんだけど。

学校の試験の点数と同じでタイムや順位がすべて、と何だか似ている。

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Uターンひとつでも何十通りもあるし、小さく早く回らなければならないのではなく、安全確実にできるための最初の練習:導入が非常に大事。

半クラを使うだの、ノークラで良いだの、そもそも決めてかかること自体が無意味。クラッチひとつでもいろいろあるんだけど体格・体力・性格、乗っているバイクも含めて何からやるべきか。

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練習そのものが楽しくなる。楽しくなると練習量が自動的に増えてますます練習が楽しくなる。「怖い」「辛い」「歯を食いしばる」練習は不要。基本のキができるまではむしろそれは避けた方が良い。

「こんな簡単なことでいいんだ!」を徹底的に繰り返していると、多分、見えてきます。上達の道筋が。

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私が何十年も続けているKRSの役割はその道筋を明るく照らすこと。

飛ばす方法を教えるスクールではなく、安全率をあげること。楽しさ率をあげること。

「飛ばしてしまった時に危なくない」

「飛ばさなくてもメチャ楽しい」を目指すスクールです。

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スピードでスリルを味わうよりも、飛ばさないでも操る楽しさをウンと味わえるライダーになっていただきたいな。