少し落ち着いたので
わたくしごとの、ささいな事ですが
ご報告
今日が、山ですと言われてから
18日目の朝方、静かに眠るように
星となりました
ふと不思議なことに気がつきました
泣くのは泣いたのだけど
悲しいのは悲しいのだけれど
もっと泣くんだろうなと
もっと悲むんだろうなと
思ってたけど
ありがとうのほうが強い
山だと言われて、そのまま逝っていたら
そうだったのかもしれない
頑張って生きてくれたんだと思います
この18日間で
今まで、過ごしてきた
想い出を振り返る時間
そして、、心の準備をする時間を
僕たちに与えてくれたんだと思います
頭があがらない、ほんと頑張ってくれたんだね、ありがとう
15年間、ほんといろんな事がありました
家にきたころ
名前をつけるのに、家族会議
いっこうに、決まらなくて
とっさに出てきた言葉
それが、あなたの名前になりました
背伸びしながら机の上の食べ物を
とろうとするが、子犬ゆえに届かなくて
悔しがってたりもした
どんなときも、帰ったとき
あなたは、玄関でお出迎えしてくれました
何年たっても、ずっとずっと
深夜に帰ろうが、朝方に帰ろうが
玄関の扉をあけると
そこには、あなたがいました
夜勤明け寝てると、遊んでほしいのか
かまってほしいのか
起こそうとしてきて
うるさいなどと、怒ったりもした
ごめんね、ほんとごめんね
ドッグフードよりも、パンが好き
パンよりも、バナナが好き
バナナよりも、干し芋が好きだったあなた
寝たきりになって
なにひとつ、食べなくなってから
どんどんと、痩せ細ってくあなたを
見ることしかできない自分が
無力で、やるせなくて
でもそれでも、生きてくれました
ほっんとうに
数え切れない想い出があります
もっともっともっと、書きたいのだけれど
思い出すとキリがないので
このへんにしときます
あなたと過ごした、この18日間は
とても優しく愛しい時間でした
ただ横に寄り添ってる
ただ歩いてる
生きている
それだけで、僕たちは幸せでした
あっこに行きたい、あれもしたい
これもしたい
様々な欲とゆうもの
そんなこと、どうでもいいくらい
とても優しくて愛しい18日間でした
幸せやったんかな?との呟きに
あなたが流した最後の涙
「ありがとう、幸せでした」
と言っているように感じた
あなたの涙を忘れません
そして逝く、その瞬間
そばにいてあげれなくて
ほんとごめんね
僕の大切な
めちゃめちゃ大切なこの喉を
切ってくれてやりたいくらい
なんとも言えない悔しさが
ありました
悲しくて泣いてたけれど
悔し涙も混ざっていたのかもしれません
でも。ぼくも、僕たちも
幸せでした
届いてるか届いてないかなんて
わからないけど
空を見上げるたびに
あなたを想い歌う、僕を
見守っていて下さい
ほんとうに、15年間ありがとう
次会うときは、雲の上で
2016.9.20
ビッキー。享年15歳4ヶ月
安らかに眠る