皆さんいつもブログをご覧いただき
本当にありがとうございます。

このブログをご覧下さる方、
私の事を知って下さっている方は
ご存知のように
私は先天性四肢欠損症という障害を持っています。



両腕はなく、あるのは短い左足と
その先にある3本の指。

この3本の指を使って
食事やお化粧など行なったり
今では4年前に長女となる第一子を
帝王切開により出産して育児もしながら
自分の出来る方法を見つけて
身の回りの事を行なっています。


さて、今回私がお伝えしたいのは
子供の頃からずっと感じていた事です。

今講演会のお仕事で
障害についてや差別や偏見についてなどの
テーマをいただく事が多いです。

実際、幼い頃から
外に出る度に特別な目で見られる事や
見てはいけないものかのように
避ける方もたくさんいらっしゃり
外に出るのがとても嫌な時期もありました。

「好きでこんな体に
生まれてきたわけではないのに」
とまで思った事も何度もありました。

でもある時、大人気の映画
モンスターズ・インクを見た時、思ったのです。

何でモンスターは皆んな顔も体も色も違って
それに沿ってお家の形や
そのモンスターによっての生活が
成り立っていてモンスター同士も自然。

そして何よりびっくりなのが、
子供はその映画を観ても
何も不思議と思わず自然と観ている。

人は五体満足でないと不思議に思われたり
不幸に思われたり肌の色の差別だってある。

何で?って何度も何度も思いました。

他にも人気のミニオンだってそうですよね。
目が1つだったり2つだったり。

でも子供はそれを観ても何も不思議に感じない。

むしろ大人も感じないのではないでしょうか?


それは、人は五体満足が当たり前。
モンスターはそれぞれ違って当たり前。

という認識があるからだと思いました。

1人1人がモンスターズ・インクのように
相手の事を個性として自然に接し
助け合う事が出来れば
差別という言葉は
生まれなかったと思うのにと思いました。

私はモンスターズ・インクを初めて見た時
まだ小学生でした。

その時、ただ感動した楽しい映画だけでなく
それよりも素晴らしい世界だなって
うらやましく感じたのを覚えています。

差別や偏見を生む根底には
"当たり前"という言葉が
あるからではないでしょうか。

今の世の中にとって
"歩ける事は当たり前"
"モノをが見える事は当たり前"
"モノを聞ける事は当たり前"

またこれまで講演会の中の質問で
「目が見えないのと耳が聞こえないのと
どちらが良いですか?」と
聞かれた事がありました。

私は即答で「どちらが良いとか
そういう問題ではないと思います」と
素直に答えてしまいました。

そして今世の中をよく見ると
私のように「見える障害」と
「見えない障害」を
お持ちの方もいらっしゃいます。

私はあるお仕事の移動中に突然
「障害があってうらやましいわ」と
知らない方に怒鳴られた事がありました。

正直、とても怖くて何も言葉を返せずに
一礼してその場を去りました。


大人になればなるほど知識は増え、
当たり前ではない事を当たり前と思い
先入観を持つ事になる事もあります。

今一度、障害や老若男女関係なく
自分と全く同じ人はこの世に居ない。
だから皆んな違うのだという事を知る事。

でも、1つだけ同じ事があります。

それは"今を精一杯生きている事"
という事です。

私は少しでも差別や偏見が減っていくために
今自分の出来る事を
いかしていきたいと思いました。



せっかく与えてもらえた大切ないのち。


前を向いて笑顔で歩き続けていきましょう。










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