最近、心理学的なことに興味があったので、そういう本ばかり見ていると、
余計に人の心がわからなくなってきた。
そんな中で、「読む前の自分には戻れない」という説明と
東畑さんが解説を書いているということで、文庫を読んでみた。
自分が想像できる"多様性"だけしか見えない
世の中の多数派と少数派がつながることなんてできない
私もうっすらとそう思っていた。
学校、会社、職場、近隣の方・・・
話してみると意外な発見があったりする。
仲良くなるために、努力する人もいれば、
自分は他の人には理解してもらえないからと、
自分を隠して、表面的な付き合いをする人もいる。
何を隠そう、私がそうだと思う。
いろいろ考えさせられることは多かったが、
わかりあうには話し合うしかない。これは、
私もたどり着いた今の答え。
しかし、話そうにも相手が心を開いてくれなければ、
こちらが一方的に話すだけだし、
共感してほしいなんて思って話しても、
聞いてもらえていないような気がして
虚しくなる。
しかし、お互いに先立つものがない場合は、
例え正論だとしても言い合いを避ける人が多いように思う。
歴史的にも、縁故や生活上の理由で、嫌々つきあっていた人たちも多いと思う。
反面、同じ世帯で生きる人数が減少する中、
家族や友達とも疎遠になってしまい、孤立した人々が
どうすれば自然に出会い、一緒に暮らしていけるのだろうか。
そんなことを考えてしまった。