朝晩涼しくなってきましたが、日中はまだまだ暑い!

 

ベランダの朝顔も元気ないし人間もしょぼくれています。

 

元気がない時は元気をくれる作家さんの本を読むべし。

 

本棚の奥をゴソゴソしてると「海辺の扉 上」がでてきました。

 

本はできるだけ上、下で買うようにしてるけど?なんとなく読んだ記憶がない。

 

パラパラと最初のページをひろい読みしていくと あーぁそーだ途中で投げ出した

 

本だと気がつく。宮本輝さんの本を途中でやめるとは、なにか事情?でもあったかと

 

読み進めていると ははーん分かってきた。(一部ネタばれになりますのでご注意ください)

 

子どもを自分の払った手で不幸にも死なせてしまった夫。それまで仲のよい家族であったのに妻は夫を子殺しとののしり

 

社会的制裁を受けた夫と離婚したにもかかわらず10年後に会いたい私を許してという妻。

 

外国で再婚し人生やり直しつつある夫は元妻の身を案じ帰国する。そして何もかもしりつくしたお互いは身体を重ね・・・

 

のあたりから本を閉じたのでした。本の刊行は平成の初めだから私は30代前半かな。アラサーかしら。

 

結婚してたし子どもはまだいない。この夫婦の感情がいまいち理解できない。

 

読めば読むほどイライラしたのも覚えている。

 

過去は変えられない。子殺しという事実を二人で乗り越えたわけでもないのに、

 

激しい情念が二人を結びつかせるってとこが

 

むむむ はっきり言って分からないけど「うらやましい!!」

 

そんな気持ちが経験したこないしそいいう卑しい自分に気がついてパタンと閉じたのだと思う。

 

あれから30数年後 私もおばあさんになりました。

 

この機会に「下」を電子書籍で購入し一気に読みました。

 

読み終えて良かったですよ。

 

過去は変えることはできないが、前だけ向かって生きていくのもつらい。

 

しかし過去の過ちはなにか大きな変化でもって変えられるって事かな

 

そこまで到達する人もいるし道半ばで倒れてしまう人もいる。

 

ここまでくるとその人の運みたいな福みたいなのが関係するのかしら?

 

でも題名がナイスです。ギリシャ=海 扉=生まれ変わる?いや生き返る?かな(ギリシャが舞台)

 

一気読みで寝不足気味です。

 

目もつかれわ。お腹もすいた。ちょっくらウーバーでお願いしようかな