HIVは・・・
Human Immunodeficiency Virus (ヒト免疫不全ウイルス)の頭文字です。HIVは免疫機能に打撃を与えます。ヒトの免疫組織に打撃を与え続け、いろいろな病気に対する抵抗力を少しずつ身体から奪っていきます。
AIDSは・・・
Acquired Immuno Deficiency Syndrome (後天性免疫不全症候群)の頭文字です。AIDSは1つの病気ではありません。免疫機能が弱くなると、いろいろな病気にかかるようになってしまいます。その状態をエイズの発症といいます。代表的な病気には、ニューモシスティス肺炎、カンジダ症、カポジ肉腫、悪性リンパ腫などがあります。
また、HIVに神経系が冒され、知覚障害や意識低下、痴呆などの症状が現れることもあります。
主な感染経路は、次の3つです！！
1. 性的接触による感染
感染者の精液や膣分泌液に含まれているHIVは、性器や直腸、口などの粘膜を通してパートナーの体内に入ります。
2. 血液による感染
問題なのは、感染者の使用した注射器を共用して感染することです。感染者の血液が、傷口などにつくと感染する可能性があります。
3. 母親から赤ちゃんへの感染
母親がHIVに感染していると、妊娠中や出産時に赤ちゃんへ感染する可能性があります。予防措置を行うことで、母子感染はほとんど防ぐことができます。
こんなことでは、感染しません！！
・バス、電車のつり革、お金、電話の受話器、カラオケのマイク
・食器、スパ、サウナ、プール、トイレの便座、ペット、蚊、はえ
・おしゃべり、咳、くしゃみ、握手
不安があったら、指定医療機関へのご相談・検査をお勧めします。
HIVに感染してAIDSを発症するまで平均10年近い無症状の時期があります。できるだけ早い時期に検査を受け、必要な治療を受けることにより、AIDS発症を防ぐことができます。
HIV感染が心配なとき、通常はその可能性のある機会から3ヶ月を過ぎてから検査を受けます。