2022年12月中旬、耳鼻科での「甲状腺乳頭癌」との診断結果を受けて、同日内に分泌外科に回された。

 

内分泌外科では、甲状腺の働きから甲状腺癌の概要、甲状腺乳頭癌の治療について丁寧な説明を受けた。

同病院で2019年11月に手術した直腸神経内分泌腫瘍の診察・経過観察で過去3年間ほど撮影した CT画像で、ぎりぎり首の下の方が写っているので、甲状腺専門医の目で見ると、どうやら直腸の手術をした当時すでに甲状腺にも腫瘍ができていたらしい。

また周囲のリンパ節にも転移がみられるとのことで、病期(ステージ)はIII、手術で甲状腺全摘が標準で、この病院で手術するなら3月中旬とのこと。

 

治療方法を決めるために、あらためて頸部(首)のCTと、気管や食道への浸潤が疑われるのでMRIとそれぞれの内視鏡検査をすることになった。

 

12月下旬、CTと呼吸器内科で気管支内視鏡。

気管支内視鏡は初体験。検査前の麻酔薬を吸い込んでの麻酔が咽せて苦しく涙目。

内視鏡は鼻から酸素吸入し鎮静剤を点滴して行うが、挿入されるときは鎮静剤の効きがイマイチで少し咽せたが、その後は意識無く終わった。気管内面に異常なし。甲状腺の腫瘍の辺りは外から腫瘍に押されているような膨らみはあるが浸潤は見られないとのこと。

 

1月中旬、MRIと消化器内科で胃カメラ。

こちらは鎮静剤なしでチャレンジしたが、慣れてきたのかそれほどキツくなかった。食道も内面に異常なく、浸潤は見られないとのこと。

以前受けた胃カメラで逆流性食道炎を指摘されていたが、今回は胃の内部も含めて異常なしとのことでその点は安心した。

 

年末年始の怒涛の検査の後の診察で、内視鏡での内面の検査では気管や食道の内面への浸潤は見られないものの、MRIの画像からは気管や食道への浸潤の可能性が否定できず、同病院では手術中に気管や食道を再建する処置が必要になった時に対応ができないため、近くの大学病院への転院を勧められた。

 

え?そんなに難しい手術なの?と戸惑ったし、直腸の方もこの病院でまだ経過観察を受けていくのでできれば同じ病院でと思っていたが、「対応できない」と言われてしまったのでは仕方ないので大学病院への紹介状を書いてもらった。