みずほ銀行は7日、預入額によって金利を階段状に上乗せしていく貯蓄預金を復活させたと発表した。3メガバンクで初めてとなる。日常的に使えるお金を出し入れする預金口座の利便性を高め、顧客の預かり資産を拡大させる。カードサービスの拡充と合わせて、決済や預金、ポイント付与を通じた顧客との接点を広げる。
みずほの加藤勝彦頭取は「個人預金をしっかり取り、信用創造に生かしていく」と強調した。低金利時代に大手行は貯蓄預金の新規受け付けを停止するなどしてきた。みずほは09年12月に預金額に応じた金利の上乗せをやめ、普通預金と同等の金利水準にしていた。階段金利の復活は約16年半ぶりとなる。
貯蓄預金口座の金利は6段階設ける。10万円以上から金利水準を段階的に引き上げ、300万円以上では0.45%とする。普通預金口座(0.4%)より上乗せする。今年12月までそれぞれ2倍の水準に引き上げて新規開設を促す。
貯蓄預金は毎月金利が受け取れるほか、普通預金と同様に出し入れができるのが特徴だ。同日の記者会見でみずほの猪股尚志副頭取は「金利ある世界が定着するなか、金利時代を象徴するような金融商品だ」と述べた。生活資金をやりくりする口座として普通預金口座と合わせて日常的に使ってもらうことを目指す。
楽天グループとの連携で発行するクレジットカード「みずほ楽天カード」でのポイント還元も拡充する。給与受け取りなど銀行取引でためられる自社独自の「みずほポイント」と楽天ポイントの還元率をそれぞれ1%ずつとし、合計で2%還元する。これまでは発行後1年に限っていた2%還元を恒久化し、ポイント付与の上限も撤廃する。
ポイント上乗せの対象となる店舗やサービスなどを限定しないのが特徴だ。みずほポイントは楽天ポイントのほか、PayPayポイントや、NTTドコモの「dポイント」に等価交換できる。