会社を設立することが目的になっており、その後の運営については「まあ、なんとかなるさ」程度に甘く見ていたのである。勿論、営業努力はしたし、実際に売り上げも入れた。が、貸借の合わない会社を作ったことで、最初から企業としての体を成さない状態に陥ってしまった。
一応、小遣い帳程度の帳簿はつけていたが、営業のほうが大事と結局、1週間もまともに付けたことがない。いきなり丼勘定の経営に両足を突っ込んでしまった。こんな状態が続けば当然、わけがわからなくなる。わからないから余計に目を背けてしまう。決算になれば税理士に頼み込んで何とかするさ、なんてうそぶきながらますます営業活動に力を入れてきた。それでこのときの商売が現金商売だったので、売り上がるごとに直接現金が手に入る。掛け払いなんてないから、お金は常に手元を行ったり来たり、ある意味「どうにでも扱えた」のである。これがマズかった。今だから思うが現金商売ほど、お金の出し入れは厳しく管理せねばならないだろう。何かあるごとにレジから抜いていたら、お尻が合わなくなるのは当然のことだから。
行政書士事務所時代のお客様から与えて頂いたヒントがきっかけになって株式会社設立に至ったのであるが、具体的に何かというとこれである。
お客様の大半が決裁権のあるトップでしたので、いろんなお話をさせて頂いた。たとえば、「うちの商品が売れなくて困るんだよ。」なんて話を聞けば、ならば
私が代わりに売ってきましょうか、と言葉を返す。そうすると「そりゃ助かるよ。お礼は成功報酬でいいかい?」ということになる。勿論、私はOKするので、これで仕事が一件成立という流れになりますね。最初は「営業代行」をやって、そのうち売れ出すと、「うちの営業マンをしごいてくれよ。」という話になって、それで「営業指導」の仕事が生まれる。ベストライフは「経営コンサルタント」の会社として堂々と鎮座できるに至るのである。
■次号は、ちょっと風変わりな仕事をした経験を・・お話したいと思います。
感謝と敬意を込めて。
報恩謝徳。
遠藤ジュン 拝