キャリアの計画を立てなければならない。それは、できるだけ、ゆるく、楽しいほうがいい。

 しんどくなくて、嫌なら逃げれて、簡単に始められる。しかも、ゆっくりやれる方がいい。

 卒業後に1年くらいぷらぷらしてから就活する実践方法と、注意点のリストをつくってみた。

 

○美術の公共施設の求人は行政のハローワークに多い。

○ウェブサイト“ネットタム キャリアバンク”に芸術に関わる求人が多い。

○ウェブサイト“Art survive blog” に働きながらどうやって作家としてやっていくのか、実際のインタビュー記事が多い。

○一年間短期バイトも資格勉強も公募展の出品もしないと履歴書に空白ができるから注意。(逆に言えば一年間はぷらぷらできるし、コンビニの深夜バイトを少しやるだけでもいい)

○資料館の事務、広報、額装会社、イベント展示設営など、そこそこファイン系がやってきたことが活かせる仕事がある。(新卒を大量に取らないし、やめた人員を埋めるための数名だけの経験者募集だったりする。けどすぐ働けると言うと喜ばれることもある。)

○就職活動は、長くて3か月から6か月が目安らしい。

○わかものハローワークは、就活エージェントの役割をしてくれるので便利、新しい求人を探してくれて、書類の推敲もしてくれる。

○雇用保険の失業手当が二年以上働いてから支給されるので、やめるつもりでも続けられそうなら二年以上働いてみる。

○バイトしながらの制作は、それだけで全て賄うにはバイトに時間が多く取られる上、あまり収入が良くないので、働くならバイトじゃないほうが、効率がよい場合が多い。かもしれないと思う。

○キャリアは点ではなく線で考える。美大卒だけだと強みにならないが、例えば、彫刻科卒で、英語ができて、左官工事バイトの経験がある、の2~3個の経験が重なると、私だけの強みとなり、やれることが増えていく。(若い、美大卒、その業種に関心があるの3つだけでも就活に有利とも言える、なんとかなる)

○入りやすいとこに入って、ステップアップを考えて数年でやめても良い。美術業界に関わるために、まず美大や専門学校で数年学んでみて、そこから次のステップを考えるみたいな。そんな風に、まず気になる業種の入りやすい契約社員なりバイトなりで潜り込んで、学んでみて、それから次のステップを考えてもよい。(学んでいるのにお金も入るなら、専門学校よりもいいじゃん!とでも思っておく)

 

私がやったことは、卒業後、半年くらいは好きな英語を資格勉強をかねて学びながら、ぷらぷらとしていた。旅行したり、FPSゲームしたり、将来の楽しそうなことや、やりたいかもしれない職について想い馳せたりした。町を歩きながら、みんな働いているんだな~とか、いろんなところに、いろんな仕事があって、どこかに自分の居心地のいい所が一つくらいあるだろうな~とか、X(twitter)の趣味アカウント活動している楽しそうな人を見ながら、この人も働きながら面白いことをやっているんだな~とか、プロゲーマーの梅原さんも、コンビニバイトをクビになりながら、ゲームを続けていったんだな~とか思いながら、卒業後ゆっくりと、ぷらぷらやってから、一応美術に関わってそうな職にやっと就職してみた。

 

就活はゆっくりと、ぷらぷらしてからやってもどうにかなる。 

 

できないこと、やりたくないことを考えるとしんどい。なので、できること、やれる範囲のことを考える。簡単なことをやっていけばよい。

 

以下愚痴。または自己紹介。

美大をファイン系で卒業した後は、キャリアの設計に悩みやすい。私は、キャリア設計が良く分からなかった。なぜなら、デザイン科は、学部中に職業訓練のような課題制作をすませ、その能力を商品としてデザイン制作の企業に就活すれば強い。それに対し、ファイン系は、自らの作品や能力をそのまま使用する労働環境がほぼないから、ど~しよっかな~って途方に暮れていた。作品を商業ギャラリーや画廊に売り込んで、足を使った販売営業をしながら、画廊にやってきた弁護士や裕福なご婦人に愛想よく挨拶しながら、富士山と花と美人と猫の絵を売れば金にはなるだろう。しかし、インテリアにならない作品は売れないんだからたいへんだ。職人になれないならば、絵描きだけで生活は成り立たないだろう。

 

 ファイン系を卒業した後に、作家活動を続けるのか?そのためには、どうやって資金をためるのか?なにか美術に関わる労働環境はないだろうか?

 そう悩んだ私が、大学のキャリアセンターに行っても、そこではデザイン職と、ゲーム会社のカットの仕事と、いくつかの行政の助成金と、絵の具企業の運営する制作費支給に関するコンペティションのパンフレットを見つけるだけだった。

 

 いやいや、デザイン職に就くつもりもない。助成金は得られてもそれだけで制作と生活は賄えない。ハローワークなどの求人を見ても、美術に関わる企業はどうやら新卒で大人数を一括で取ることはない。美術館の事務や、額装会社や、画廊は、補充や増員で数名の求人がまあまあの数と言ったとこだ。

 

 一般的には大学での就活は、新卒一括採用の枠を目指して、在学中に3年から始めたり、卒論と並行して進める。美大なら卒制と並行して行うが、私の関心のある業種は新卒一括採用を行っていないし、なんなら経験者募集が多い。orz. なんてこったい・・・、そもそも、在学中にヘヴィな研究である卒論制作や卒制と並行して、就活を行うなんて、研究や学問をやるための場としてまちがっているんだ。たっーーかい学費を払わされたのに、最後に集中できないなんて、映画のクライマックスシーンがやっと始まったのに帰りの支度をするようなものだ。しくみがおかしいんだぜ、と愚痴も言いたくなる。

 

同じことを思っている私のような人にアドバイスがある。卒制や卒論に存分に集中して、しっかり学んでから卒業すればいい。私は、進路どうするの?と聞かれたら悩んでるんです、とか院を考えてますとか言ってごまかした。そして、卒業後も気が乗らなかったら、半年とか一年くらいぷらぷらしながら、ゆっくりと就職を初めて行けばいいのさ。どうにかなる。

 

自由にできることは少ないが、行動していれば、ある程度は選択の幅が広がっていくはずです。本当に困ったら周りの人や、行政に頼ることもできる。人生は長いから、面白いことを探して、毎日楽しいことをつくりながら、やっていきたいものだよね。

大丈夫だよ。案外生きていけるものだ。Stick to fun!