世界文化遺産の国宝姫路城で進められている「平成の大修理」が4月12日から本格化するのを前に、兵庫県姫路市は20日から、開城時間を1時間早めて午前8時とした。
[フォト]着々と進む姫路城「平成の大修理」
城内は桜の名所としても知られているが、5年後までは大天守と桜のツーショットを楽しめなくなるため、今年は昨年同期の約1.5倍の「見納め花見客」が訪れると予想されている。首都圏などからの「見納めツアー」の人気も高く、3連休初日のこの日は開城まで約500人が列をつくり、5回の入城制限が行われた。
大修理は平成27年春までで、4月12日から大天守を覆う素屋根の建設工事に入り、大天守には当分の間、登閣できなくなる。
2月は前年の2倍の約9万6千人が登閣。花見シーズンには昨年の約15万人を上回る約22万人が訪れると予測される。
このため市は開城時間を早めた。混雑による事故などを防ぐため、正面登閣口で登閣者をカウントし、JR姫路駅など15カ所に待ち時間を知らせる看板を設置したほか、警備員も増員した。夫婦で訪れた石川県七尾市の池崎節子さん(47)は「混雑すると思い、深夜に自宅を出て車で来ました」と話していた。
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2月は前年の2倍の約9万6千人が登閣。花見シーズンには昨年の約15万人を上回る約22万人が訪れると予測される。
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