ボクいくつなの? | 弱い雨の中で
ちょっと面白かった
仕事中
いつからこの会社に
入ったか訊かれ
正直に答えた
ちょっと
それ私の誕生日
おめでとうございますと
ボクは手を叩いた
まだ来てないからと
その人はうながした
ところでボクはいくつなの?
正直に答えるとその人は
かなり驚いた様子だった
ボクたちは
同じ学年だったからだ
同じ学年の女性と知りながら
口をきいたのは何年振りだろう
その人は
自分の仕事にボクを
お客さんとして迎えようと
一瞬ポーズをとった
あくまでもポーズ
まあ縁があれば
また会うから
そういうもんよ
そう言いのこして
ボクの視界から消えた