私はカウンセリングを行っているとクライエントからよく
「私の人生は振り返るといいことはなかった。」とネガティブな発言を聞きます。
人は悩み苦しんでいる時は過去を振り返り、過去の思い出したくないことに思考を巡らせてしまいがちです。
いくら過去を悔やんでも過去は変えられないので、これから先のことに思いを巡らせ前向きな考え方ができるようにしていきましょうという話からまずスタートします。
当然、ネガティブ思考に陥っている方にはそうすんなりとはいきません。
次の段階として家族のことや仕事のこと等これまで歩んできた人生をゆっくり紐解いてきます。
そうすると徐々に楽しかった出来事が思い出されていきます。
お子さんがいる方にはお子さんが生まれてきた時のことや成長過程のほのぼのとした思い出。
仕事では大きな仕事をやり遂げた思い出や社内で認められた思い出。
人生の中には辛い出来事もある一方、楽しさや感動などのかけがえのない思い出もいっぱいあります。
生まれてから現在に至るまで辛い出来事ばかりの人は一人もいないのではないでしょうか。
そうしたことを自身の中で認識をしてもらいます。
そのあと、最近の出来事を語ってもらいます。
そうすると例えば「今日スーパーで買い物をしていたら、知人に偶然会ってたこ焼きを奢ってもらった」などの出来事が出てきたりします。
その話題自体は本当に些細なことなんですが、人の幸せなんて実は些細な運の良さの積み重ねなんです。
不幸だと思っていた過去の中から幸せ要素を取り出しつつ、日々の生活の中の些細な幸せをコツコツと積み重ねれば、気分も前向きになり、必ず運も開けてきます。
中々自分一人では難しいかもしれませんので、心理カウンセラー等の第三者の力を借りるのも有効的かもしれません。