こんにちは。
『Natural Healing 陽&月』のKAORIです☺
今日もそのまま続きにまいりますー!!!
あれから、わたしは人生が
うまくいかないあれこれ、もやもや感を
すべて「わたしが普通じゃないからだ」と
自分のせいにする癖ができた。
「わたしは人より劣っている」
「バカにされないように、隠れていなきゃ」
小さな薬指を隠すのと同様に
自分という存在自体が目立たないよう
学校でも、社会でも、前に出ないように気をつけた。
思えば、わたしの小さな薬指にしてきたことは
自分への扱い、そのままだったのかもしれない。
スイミングで言われた「気持ち悪い」の言葉も
「お前(小さな薬指)のせいだ」と責め
「絶対に見つからないで、存在が恥ずかしい」と
裸足になるときは、ぎゅっと指を縮ませて隠していた。
・
両親がわたしの薬指が小さいと見つけたとき
「かおりがつらい思いをしないか」と
心配してくれたこと、わたしは心からうれしかったのに。
「薬指のことを何て言われても、強くなろう!」
と、心から思ったのに。
「わたしは平気だよ」と両親に言った、あのとき
「小さくても、わたしの一部として
いつも存在してくれる小さな薬指を
わたしは大切にしよう、愛していこう」と
心の奥で、そっと決意したのに。
わたしは小さな薬指のことが
大嫌いになった。
薬指をなるべく見ないようにした。
スイミングも、間もなく辞めた。
「薬指を嫌いになる」
ただそれだけのことだったけど
わたしは心の扉を、ひとつ固く閉ざしたのだった。
*
けれど、小学校時代というのは
自分の思い通りに過ごせないことも多い。
わたしの「小さな薬指を隠したい」という想いに反して
裸足にならなきゃいけない行事というのが
想像以上に多かった。
例えば、当然のことながらプール。
まだプールの授業なら、水に入ってしまえば安心だけれど
プール掃除なんて、裸足を隠すために水にも潜れない。
あれは心底イヤだったなぁ。
あとは、健康診断。
特に心電図検査のときは、裸足にならなきゃいけなくて
しかも検診を順番待ちしている列が
ちょうど足もとがしっかり見える場所だったりして。
「みんな体育座りで静かに待ってるんだから
絶対暇つぶしに、検診受けてる人の足見るじゃん!
これは公開処刑みたいなもんだ!」
(それは自意識過剰だったかもしれないけど☺)
たった数分の心電図検査に
一生分の冷や汗をかいた気がした。
(そんな状態で、まともに心電図とれてたのかな☺)
そしてさらに、運動会・・・。
これはしんどかった。
毎年恒例の、学年ごとに披露するダンス。
小学校4~6年の
わたしが一番、小さな薬指を気にしていた時期。
なぜか先生が、練習の途中で
「裸足で踊る方が
かっこいいよね! !
裸足で踊りましょう!」
と、言いだしたのだ。
わたしは落胆。
別に、裸足になることないじゃん!!!
昨年までは、上の学年の人たち
靴履いて踊ってたじゃん!!!
そう言いたかったよ。言いたかったけどさ。
当時は幼くて、先生に言えなかった。
小学校の先生、怖かったし。
(小学校時代が一番、先生が怖かった気がする☺)
しかもつらいことに
これまた、練習の時も裸足だったのだ。
運動会間際になるとさ
2時間連続でダンスの練習とかもあって・・・
もうダンスどころじゃないよ!
2時間指を縮めるのに必死なんだもん!
わたしゃ、ダンスは披露しても
小さな薬指は披露したくないんだよ!!
でも、その心の叫びは全部飲み込んだ。
ただでさえ運動苦手で
ダンスもめちゃくちゃ苦手なのにね☺
集中してダンスの練習できないから
家でもこっそり練習したんだけど
当日運動会を見に来た母と姉に
「かおり、みんなよりワンテンポ遅れてたね」
と言われて、ふてくされたな~。
もう二度と、自分から踊ってやるものか!
と思った、小6の夏だった☺
*
あの、運動会の日にさ
観客席の間際まで移動して踊る場面があって
その場面の時、わたしの目の前には
まだ幼稚園に入ったばかりくらいの小さな男の子がいた。
その男の子の視線が、必死に踊っているダンスじゃなくて
わたしの小さな薬指をじーっと見ているのに気づいたとき
ハッとしたとともに、すごく悲しくて
泣きそうになったのを、今も鮮明に思い出せる。
小さな男の子が悪いわけじゃないのは分かってる。
ただ、悪気のない顔で、口をポカンと開けて
じーっと、わたしの薬指だけをずっと目で追っているのが
「これがわたしの薬指に対する純粋な反応なんだ」
って、思ってしまって。
「やっぱりこんな小さな子でも
わたしの指を普通じゃないと思うんだ」
と、勝手に悲しんでしまったのだ。
・
小学校を卒業するとき、返された何かの書類に
ピンク色の付箋が張ってあるのを見つけた。
そこには母の字で
わたしの小さな薬指のことが書かれてあった。
(面談か何かで、保護者が学校に提出するプリントか何かだったのかなと思う)
「本人が足の指のことをとても気にしているので
気にかけてくださるとありがたいです」
ああ、わたしは母に心配させちゃってたんだな。
気にしているのバレてたんだな。
母は足の指のこと、まだ気にかけてくれてたんだ。
嬉しいんだか、泣きたいんだか
何とも言えない気持ちが広がると共に
「なんで先生はこれを読んでたのに、わたしが
ダンスを裸足でやることに何とも思わなかったんだろう。
なんで裸足でダンスをすること、反対してくれなかったの」
って、勝手に恨んでしまった。
ごめんね、あの時は本当につらかったの。
3年間我慢して、裸足でダンスをするのが
わたしは本当につらくて、つらくてたまらなかった。
今思い出しても、泣けてくるくらいに。
~つづく~
長くなってしまったーーー!
何かの拍子に家族に見られることがないよう
当時、日記にも書けなかった気持ち。
それなのに、意外と鮮明に残っているものだね。
そうやって、ずっと心の中に溜め込んでたんだね。
書きながら、20年前の感情を吐き出して
たくさん泣きました。
やっと、泣けたんだなって、思いました。
この気持ちを改めて味わうのが怖くて
ずーーーっとしまい込んじゃってたんだな。
まさか、時が流れ31歳になって整理することになるとは。
小学校の私、遅いよって怒るかな?
でも、必死に生きてきたんだ、許してね☺
*
今日も読んでくださって
ありがとうございました☺❀
今日もみなさまに
たくさんのしあわせが届きますように☺
KAORI☺