今こそ「普通じゃない」の呪縛を解く☺~その5~ | Natural Healing 陽&月

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『陰と陽』どちらの私もやさしく抱きしめて、明日はもっと愛せるように

Natural Healing 陽&月(ひづき)は
自然や植物、香りから心と身体を癒していくサロンです

こんにちは。

『Natural Healing 陽&月』のKAORIです☺

 

 

今日もそのまま続きにまいりますー!!!

 

 

 

 

 

あれから、わたしは人生が

うまくいかないあれこれ、もやもや感を

すべて「わたしが普通じゃないからだ」と

自分のせいにする癖ができた。

 

 

「わたしは人より劣っている」

「バカにされないように、隠れていなきゃ」

 

 

小さな薬指を隠すのと同様に

自分という存在自体が目立たないよう

学校でも、社会でも、前に出ないように気をつけた。

 

思えば、わたしの小さな薬指にしてきたことは

自分への扱い、そのままだったのかもしれない。

 

 

スイミングで言われた「気持ち悪い」の言葉も

「お前(小さな薬指)のせいだ」と責め

 

「絶対に見つからないで、存在が恥ずかしい」と

裸足になるときは、ぎゅっと指を縮ませて隠していた。

 

 

 

 

両親がわたしの薬指が小さいと見つけたとき

「かおりがつらい思いをしないか」と

心配してくれたこと、わたしは心からうれしかったのに。

 

「薬指のことを何て言われても、強くなろう!」

と、心から思ったのに。

 

 

「わたしは平気だよ」と両親に言った、あのとき

 

「小さくても、わたしの一部として

いつも存在してくれる小さな薬指を

わたしは大切にしよう、愛していこう」と

 

心の奥で、そっと決意したのに。

 

 

 

 

わたしは小さな薬指のことが

大嫌いになった。

 

 

 

 

薬指をなるべく見ないようにした。

 

スイミングも、間もなく辞めた。

 

 

「薬指を嫌いになる」

 

 

ただそれだけのことだったけど

わたしは心の扉を、ひとつ固く閉ざしたのだった。

 

 

 

 

 

 

けれど、小学校時代というのは

自分の思い通りに過ごせないことも多い。

 

わたしの「小さな薬指を隠したい」という想いに反して

裸足にならなきゃいけない行事というのが

想像以上に多かった。

 

 

 

例えば、当然のことながらプール。

 

まだプールの授業なら、水に入ってしまえば安心だけれど

プール掃除なんて、裸足を隠すために水にも潜れない。

あれは心底イヤだったなぁ。

 

 

 

あとは、健康診断。

 

特に心電図検査のときは、裸足にならなきゃいけなくて

しかも検診を順番待ちしている列が

ちょうど足もとがしっかり見える場所だったりして。

 

「みんな体育座りで静かに待ってるんだから

絶対暇つぶしに、検診受けてる人の足見るじゃん!

これは公開処刑みたいなもんだ!」

(それは自意識過剰だったかもしれないけど☺)

 

たった数分の心電図検査に

一生分の冷や汗をかいた気がした。

(そんな状態で、まともに心電図とれてたのかな☺)

 

 

 

 

そしてさらに、運動会・・・。

 

これはしんどかった。

 

 

毎年恒例の、学年ごとに披露するダンス。

 

小学校4~6年の

わたしが一番、小さな薬指を気にしていた時期。

 

 

なぜか先生が、練習の途中で

 

「裸足で踊る方が

かっこいいよね! !

裸足で踊りましょう!」

 

と、言いだしたのだ。

 

 

わたしは落胆。

 

 

別に、裸足になることないじゃん!!!

 

昨年までは、上の学年の人たち

靴履いて踊ってたじゃん!!!

 

 

そう言いたかったよ。言いたかったけどさ。

 

当時は幼くて、先生に言えなかった。

小学校の先生、怖かったし。

(小学校時代が一番、先生が怖かった気がする☺)

 

 

 

しかもつらいことに

これまた、練習の時も裸足だったのだ。

 

運動会間際になるとさ

2時間連続でダンスの練習とかもあって・・・

 

 

もうダンスどころじゃないよ!

2時間指を縮めるのに必死なんだもん!

 

わたしゃ、ダンスは披露しても

小さな薬指は披露したくないんだよ!!

 

 

でも、その心の叫びは全部飲み込んだ。

 

 

ただでさえ運動苦手で

ダンスもめちゃくちゃ苦手なのにね☺

 

集中してダンスの練習できないから

家でもこっそり練習したんだけど

 

当日運動会を見に来た母と姉に

「かおり、みんなよりワンテンポ遅れてたね」

と言われて、ふてくされたな~。

 

 

 

もう二度と、自分から踊ってやるものか!

 

と思った、小6の夏だった☺

 

 

 

 

 

 

あの、運動会の日にさ

観客席の間際まで移動して踊る場面があって

 

その場面の時、わたしの目の前には

まだ幼稚園に入ったばかりくらいの小さな男の子がいた。

 

 

その男の子の視線が、必死に踊っているダンスじゃなくて

わたしの小さな薬指をじーっと見ているのに気づいたとき

 

ハッとしたとともに、すごく悲しくて

泣きそうになったのを、今も鮮明に思い出せる。

 

 

小さな男の子が悪いわけじゃないのは分かってる。

 

ただ、悪気のない顔で、口をポカンと開けて

じーっと、わたしの薬指だけをずっと目で追っているのが

「これがわたしの薬指に対する純粋な反応なんだ」

って、思ってしまって。

 

「やっぱりこんな小さな子でも

わたしの指を普通じゃないと思うんだ」

と、勝手に悲しんでしまったのだ。

 

 

 

 

小学校を卒業するとき、返された何かの書類に

ピンク色の付箋が張ってあるのを見つけた。

 

そこには母の字で

わたしの小さな薬指のことが書かれてあった。

(面談か何かで、保護者が学校に提出するプリントか何かだったのかなと思う)

 

 

「本人が足の指のことをとても気にしているので

気にかけてくださるとありがたいです」

 

 

 

ああ、わたしは母に心配させちゃってたんだな。

 

気にしているのバレてたんだな。

 

母は足の指のこと、まだ気にかけてくれてたんだ。

 

 

 

嬉しいんだか、泣きたいんだか

何とも言えない気持ちが広がると共に

 

「なんで先生はこれを読んでたのに、わたしが

ダンスを裸足でやることに何とも思わなかったんだろう。

なんで裸足でダンスをすること、反対してくれなかったの」

 

って、勝手に恨んでしまった。

 

 

 

ごめんね、あの時は本当につらかったの。

 

3年間我慢して、裸足でダンスをするのが

わたしは本当につらくて、つらくてたまらなかった。

 

今思い出しても、泣けてくるくらいに。

 

 

 

 

~つづく~

 

 

 

 

長くなってしまったーーー!

 

 

何かの拍子に家族に見られることがないよう

当時、日記にも書けなかった気持ち。

 

それなのに、意外と鮮明に残っているものだね。

 

そうやって、ずっと心の中に溜め込んでたんだね。

 

 

 

書きながら、20年前の感情を吐き出して

たくさん泣きました。

 

やっと、泣けたんだなって、思いました。

 

 

 

この気持ちを改めて味わうのが怖くて

ずーーーっとしまい込んじゃってたんだな。

 

まさか、時が流れ31歳になって整理することになるとは。

 

小学校の私、遅いよって怒るかな?

 

でも、必死に生きてきたんだ、許してね☺

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も読んでくださって

ありがとうございました☺❀

 

 

今日もみなさまに

たくさんのしあわせが届きますように☺

 

 

 

KAORI☺