こんにちは。
『Natural Healing 陽&月』のKAORIです☺
さあ、さっそく続きにまいります~!
小2~3くらいで気づいた、両足の小さな薬指は
足の成長と共に、あっという間に目立つようになった。
スイミングでも
ふと足元に目線が落ちている人がいると
自分の小さな薬指を見ているんじゃないかと
ヒヤヒヤしながら、指を隠した。
小さな薬指を隠すよう
他の指を薬指と同じくらいに丸めるのである。
力を入れてぎゅっと足の指を丸めても
しっかり隠せるわけでもないし、それはそれで不自然で
きっと結局バレていたし、目立っていたと思う。
そんなの分かってた。
そんな気休めでも、隠したかったのである。
・
それは、徐々に感じるようになった好奇な視線。
口をポカンと開けて
じっと見られる視線が、しんどかった。
むしろ面と向かって
何か言われた方が楽だったかもしれない。
特に私に何も言うことなく
わたしの足の薬指と顔を行き来する視線に
なんとなく居心地が悪くなった。
わたしには何も言わないくせに
足元を見ながらひそひそ誰かと話す声が
こっそり「あれ見て」と指をさすしぐさが
すごく悔しかった。悲しかった。
・
ちょっとだけ。
足の薬指なんて
誰だって、本当に小さいものなのに。
たったちょっとだけ。
ちょっとだけ・・・人と違うだけ。
なのに、なんでこんな風に
人にじろじろ見られなきゃいけない。
形が違うだけで
あなたと何も変わらないのに
なんで笑われなきゃいけない。
なんで。なんで。なんで。
でも、言えなかった。
わたしに何か、言ってきたわけじゃない。
それなのに、何も言えるわけない。
ただただ、悔しさを飲み込むしかなかった。
それから、なにかにつけ
スイミングを休みたがるようになった。
「かおりがやりたいって言ったんだから」と言われれば
なかなか辞めるに、辞められず。
水泳よりも、身体を隠すことばかり
気にしていたのだから、一向に水泳も上達せず。
いつの間にかスイミングは
わたしを苦しめる時間と化していった。
それでも、毎週土曜日
同じスイミングのクラスで仲良くしていた数人は
わたしの薬指のことには何も触れないで仲良くしてくれて
とても安心していたのだ。
・
そんな、ある日のこと。
学校の行事か何かで
いつも通り、土曜日にスイミングに行けなかった私は
振替で別の曜日のクラスに出席することになった。
別の曜日だと
わたしの薬指を見慣れていない人も多いだろうし
いやだなぁ。
でも、いつも土曜日で一緒の仲良くしている子が
ひとり、一緒に出席するから、まだましだよね。
そう思ってクラスに出席すると
いつも土曜日で仲良くしている子の他に
以前、土曜日のクラスに振替で出席していて
仲良くなった女の子がいた。
この子はもともと、この曜日のクラスだったんだ!
と、その時に初めて知った。
目鼻立ちがくっきりとしていて、細身という
わたしとは正反対な女の子だった。
何の変哲もない水着なのに、顔立ちなのか、佇まいなのか
どこか華があって、少女漫画に出てきそうな美人。
目は細め、鼻は低く小さめ
のっぺりした顔立ちに、ぽっちゃり体型のわたしが
憧れてしまうような、きらきらした子だった。
けれど、そんな容姿など関係なく
他の子とも分け隔てなくフレンドリーに接してくれる
さっぱりした雰囲気にとても好感を持っていた。
だから単純に、そんな彼女と泳ぐことが
とてもうれしくなったのだった☺
~つづく~
昔は泳ぐのが大好きで
夏に行くプールや、たまに行く海が
楽しみで、嬉しくてたまりませんでした☺
今はというと、スイミングの苦い思い出なのか
水回りに関して潔癖症になったせいなのか
全然行きたいと思わくなってしまったんだけど☺
純粋に「大好き」に邁進していた、あの頃。
水回りの綺麗さとか
人に体型をどう見られるかとか
そんないろんなことを何も気にせず
大好きな気持ちだけで、行動できたあの頃。
今は恋しくてたまらないなぁ。
それでは、続きも
とうご期待!
今日もみなさまに
たくさんのしあわせが届きますように☺
KAORI☺