こんにちは。
『Natural Healing 陽&月』のKAORIです☺
昨日はブログで「晴れ女」の話をしましたが
びっくりするくらい雨が多かった時期を思い出しました☺
それは、20歳のとき
新卒で採用になった会社で働いていた時期。
このブログでもちょこちょこ書いていますが
当時はとてもつらい時期でした。
配属された店舗は、県外の田舎町で
知り合いもまったくいない、実家に帰るのも遠い
友達に会おうと東京に行くには、もっと遠い。
そんな馴染みのない町で、慣れない仕事を取り組む毎日。
仕事もちゃんとできなくて、怒られてばかり
大好きな人たちにも会えない、趣味も楽しめない
「私の人生、こんなはずじゃなかった」って
家や職場のトイレ、帰り道で何度も泣いたけど
「1年間は仕事は続けよう」って、思っていました。
ただ、精神を鍛えるだけでは乗り切れないくらい
当時の労働状況はとても過酷。
フルタイムで働いているのに、休憩は15~30分。
忙しい土日は1日休憩がないことがほとんどで
もはやトイレに行く時間さえありませんでした。
朝から深夜まで働くことも多かったし
もちろん残業代は出ない。(多分アパートの住宅手当も出てなかった)
そこまで毎日ハードに働いているのに
家賃を引いたら、かなり手取りは少なくて
通帳を確認して、驚いたのを覚えています☺
これなら、正社員じゃなくて
地元に帰ってバイトして方がいいんじゃないか
と、思ったけど
入社して1年も経たないで仕事を辞めたら
人にどう思われるのか、再就職先があるのか
想像すると怖くて怖くて、辞める勇気がなかったのです。
思えば、あの時の記憶は雨ばかり。
2連休で実家に帰ったとき、帰りの電車はいつも雨でした。
よく雨にずぶ濡れになって、仕事場から帰っていました。
帰り道の電灯が少なくて、真っ暗の雨の中を
アパート目指して自転車を走らせて
食事を作る元気もなくて、いつも冷凍食品を食べていた私。
不健康で、身体にも心にも悪い生活でした☺
・
そして、私の心が限界に近づくころ
ささやかな非行をしました☺笑
会社に対する反抗から
規定とギリギリの、明るい髪色に染めたり。
(でも、誰からも怒られませんでした。全然セーフな明るさだったんだろうな☺)
「もうこのまま逃げ出そう」と、仕事が終わった後
自分のアパートを越えて、どこまでも自転車で走ったり。
でも、自転車を走らせていたら
なぜだか牧場に辿り着いて、どこだかも分からなくなって
牛に見守られる中、泣きながら来た道を引き返したのでした。
今思えば、どの行動も可愛らしくて、ほほえましいけど
当時の私はすごく必死だったんだよね☺
*
そして、とうとう仕事が続けられなくなって
たまに店巡に来る上司に、その旨を伝えました。
そしてその時
私の母親くらい年齢の上司に言われたのです。
「あなたが入社したおかげで
どのくらいの人が落ちたと思っているの。
本当に恥ずかしい」
「私があなたの母親だったら
こんな娘失望してるわ」
「あなたは今日のこの瞬間を
一生後悔しながら生きていくことになるわよ」
どこまでが本気なのかは分からないけど
きっと口にしたら、止まらなくなるくらい
怒りが抑えられなかったのだと思います。
かなりきつい言葉で、当初はショックでしたが
ここまで彼女がきついことを言ってくれたおかげで
仕事への未練はなくなったのでした。
退職してから数年後、姉に言われました。
「やさしい言葉をかけられてたら、仕事続けてたでしょ?
だから、よかったのかもね」と。
自分の性格や、今までの行動を考えたら
「確かにそうだ!!!」と思って
私も時を経て、あの言葉に感謝できたのでした。
・
退職をした後は、しばらく喪失感を抱えていましたが
その時も「彼女の言葉」が原動力になりました。
「あなたは今日のこの瞬間を
一生後悔しながら生きていくことになるわよ」
その言葉を絶対に実現させない
私は絶対に後悔しない
それを証明したくて
当時の自分から一番遠いと仕事だと感じていたからこそ
「アパレルの仕事に挑戦しよう」と思ったのでした。
・
それから時は流れ、アパレルの仕事を始めてから
数か月経ったときのこと。
職場に近い駅で、仕事帰りに同僚とお茶をしていた時に
改札へと向かう、あの時の上司を見かけました。
約1年ぶりに見る上司の姿に、冷や汗が出て
「気づかれたらどうしよう」と動揺したのですが
その時に改めて見た彼女は、なぜだか
一回り小さく見えました。
疲れているのか、少しうつむいて歩く姿が
昔よりも小さく見えて、あんなに恐れていたのに
もう「怖い」と感じなかったのです。
私はどこかで彼女を「女王様」のように
完璧で、威厳があって、自分とは全然違う人と見ていたけど
気を張っていない、疲れたその姿を見て、はじめて
「彼女も同じ、ひとりの人間だったんだな」と
気づいたのでした。
しばらく心臓がバクバク言っていたけど
やっぱりその時、私は仕事を辞めたことを
一切後悔していなくて
「もう彼女の存在を恐れなくていいんだ」
「言われたことに、振り回されなくていいんだ」
と、心のどこかで安心したのでした。
そして改めて、彼女の言葉にこだわらず、恨まず
「私は私の思う道を生きて行こう」と
そう思ったのでした。
*
ここまでいろんなことを書いてしまいましたね☺
でも、私がしたかったのは
仕事がつらかった話でも、上司が恐かった話でもありません。
新卒の会社は、かなり短い時間だったけど
あの時間があったからこそ、自分が上司になったとき
どんな存在でいたいか、すごく考えられたし
時間やお金以上に学ぶことが多かったのです。
そして、私にきついことを言った上司も
さすがに20歳の女の子にあんなことは言っちゃだめでしょ
とは思うけど、私の前では悪役のような側面を見せただけで
きっと誰かにとっては大切な人で、愛する人。
私だって、誰からも好かれる人ではないし
誰かにとっては悪役なのかもしれない。
大人になったって、未熟な部分もあるし
熱くなれば、感情が抑えられないときもある。
誰もがそうなのだから、もういいのです。
心の中では、そう思っていたけど
最近あの時のことを思い出したときに
改めてその想いを、今の私として言葉に残したくて
ブログに綴らせてもらったのでした☺
ある意味、誰かの悪役ポジションになるって
本当に勇気がないとできないことだよね、とも思います。
私も店長になってから「恐い」と思われたくないのに
注意したり、厳しくしなきゃいけないときもあって
みんなに嫌われるのがイヤで、泣いたもん☺笑
時を越えて、立場が変わって
いろんな方面から物事を見れるようになって
「人を許すことは、自分を許すことなんだ」と実感します。
今更だけど、あの時の上司さん
私のキーパーソンになってくれてありがとう☺
あのつらかった時期は、雨って冷たいと感じてたけど
今日降っている雨は、あたたかいし、なんだか明るいな。
当時はさ、自暴自棄になって
「つらい」しか見えてなかったけど
今思い出すと、本当にたくさんの人が
励ましてくれた、優しさばかり思い出します。
まだ学生だった親友が、忙しい中で悩みを聞いて
毎日LINEで励ましてくれたこと。
同じように過酷な労働をしていたはずの同期が
私を心配して、何度も電話してくれたこと
たくさん笑わせてくれたこと。
仕事があって忙しい中、家族が代わる代わる
様子を見に来てくれたこと。
今振り返れば、本当にありがたいことだったと
心に沁みるほど思うし、いつも昔を振り返るたびに
「私ちゃんと感謝の気持ち伝えてた?!
本当にすごいことなんだよ!!!」
って強く、強く、言いたくなります☺
そして「絶対に時が経つと、もっとお礼を言いたくなるから
その時にたくさんたくさん、感謝の気持ちを伝えよう」と
今の自分の肝に銘じるのでした☺
*
今日の話はしんどかったときのことなので
気持ちいい話ではなかったと思いますが
ここまで読んだくださった方
本当にありがとうございます☺♡
生きていれば
楽しいことや幸せなことが必ずあるけど
つらいことだって、時にありますよね。
少しずつ、時の流れと共に
咀嚼して、消化して、栄養だけ取って
いらない感情や想いはポイして
身軽になって、でも心は育てて
これからもそうやって
みんなで成長していきたいです☺
・
みなさまが少し気分を変えたい時
また遊びに来たくなるような、ブログになれますように❀
今日もお疲れ様です。
今日という日が素敵な1日になりますように☺
KAORI☺
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