11月3日は文化の日です。

元々は、明治節、その前は天長節と呼ばれていました。

そう、明治天皇の誕生日です。

 

 

その由来に何の疑問も持っていなかったのですが、先祖調査を初めてから疑問を持つようになりました。

江戸時代生まれの先祖、戸籍上の誕生日は例えば「天保12年12月20日」のように和暦のみです。

西暦に換算してはいないと思われます。

明治天皇の誕生日はどうなっているのだろうと思い、調べてみました。

 

嘉永5年9月22日生まれ、皇統譜にもおそらくこの日付が記載されていると思われます。

天長節が採用されたとき、その日は9月22日とされました。

しかし、太陽暦を採用したときに太陰暦の嘉永5年9月22日を太陽暦に当てはめた1852年11月3日を明治天皇の誕生日とし、11月3日を天長節としました。

「11月3日」という日にちが馴染んで1世紀以上、今更9月22日に戻ることはないと思いますが、個人的には「9月22日」を採用して欲しかったと思いました。

 

似たようなケースとして、横浜港の開港記念日があります。

安政6年6月2日(1859年7月1日)が横浜港開港の日で、6月2日が記念の日(開港記念日)とされました。

一時期、7月1日が開港記念日になりましたが、こちらは6月2日に戻されています。

 

明確なルールはないのでしょうけど、「その当時の日付」を優先してほしいと、個人的には思いました。