佐賀を勝手にプランニングするブログ(佐賀の地域ブランディング)

佐賀を勝手にプランニングするブログ(佐賀の地域ブランディング)

佐賀を愛する在京佐賀人が、
地方が弱くなる21世紀にあって、
佐賀のブランディングについて考察するブログ。


ちょっとした町おこしレベルではなく、
佐賀が持続的に元気でいられる施策を考察。

佐賀県の地方創生について、ブランディング含めて書いてみています。

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前回のところで、
競争者も少なく、一度評判をとってしまえばなかなか模倣が難しい、
そのような農業を考える必要がある、
ということを書いた。

今回は、そのような農業について書きたいと思う。

わたしが考えた農業の施策は、以下である。
「『世界の野菜』農業」

世界をよく旅行する人、旅番組が好きな人であれば知っていると思うが、
世界にはまだ日本では目にすることができない、
珍しい野菜が様々なある。

健康志向の人々の間で少し前に話題になった「キヌア」は、
その効能が話題になって日本でも売られるようになった。

さらにここ5年くらいで急に目にするようになった野菜では、
「ロマネスコ」がある。

情報の流通が増え、グローバルな社会になっている現代でさえ、
ようやくお目見えするようになった野菜たちがある状況である。

とすると、世界に存在する知名度が低い野菜を集め、
それを試行錯誤しながら栽培して世に出す、
ということは、それだけも話題になるだろう。

話題になるような野菜を集めてきて、
世に出す順番やタイミングを計画的に行う。

毎年新しい野菜がお目見えする、というのは、
生活者からしたら楽しみなことになるはずだ。

この話題の積み重ねが3-5年でも続けば、
「佐賀=世界の野菜を作っている県」としての認知が広まるだろう。

栽培難易度が高い野菜、栽培の工夫で味に差が出る野菜などもあるはずで、
そのような野菜は他県でもすぐには栽培を真似されず、
佐賀に競争優位性が出せるようになると考えられる。

ただし、単に野菜を栽培して出荷すれば、
「佐賀=世界の野菜を作っている県」という認知を獲得できるわけでもない。
世の中への広め方、いわゆる、PR戦略が必要となる。

次回は、そのPR戦略について書いてみたいと思う。

佐賀の資産の棚卸しとしても、買いたいという段階としても、
農業が適しているという判断を行った。

そこで、どういう農業を展開して行くべきか、
ということを考えてみたい。

現在の佐賀の農業は一言で言うと、「地味」だ。

佐賀と言えばの作物は思い浮かぶだろうか?
佐賀人でも、佐賀人以外でもなかなか言えないのではないだろうか。
佐賀の農業は、生産量上位には来るが、
1位というような作物がなかなかない。

しかし、これから考えることは、
逆に佐賀が農業で有名でないことが奏功する可能性が高い。

ところで、ここからが本題。

農業で他のエリアと戦っていく、とした場合、
どのような施策が思い浮かぶだろうか。

・何かの作物で生産量を増やし、ダントツ1位になって有名になる
・有機農業など、特徴的な農業に傾斜し、「おいしい」農作物を作る佐賀、
 というイメージ戦略をとる
・とにかく品評会で評価を得るように、品種改良に力を入れ、
 「おいしい」農作物を作る佐賀、というイメージ戦略をとる

さっと思いつくのは上記あたりかと思う。
上記は、下に行くほどプランが長期に延びていく。
本腰を入れるのであれば、長期を覚悟する必要もあるだろうが、
今回考えていることは上記のいずれでもない。

上記のうち、最後者は佐賀らしいイメージを作れる可能性があるが、
他2つは佐賀以外でもすぐ模倣できるレベルだろう。

また、最後者は、狙う目標としてはいいかもしれないが、
これでいけるというには、確証がなさ過ぎるだろう。
トマトなどは、いろいろな品種が現在も出て来るように、
品種改良は他のエリアも行っており、なかなかハードルが高いと思われる。

そこで、競争者も少なく、一度評判をとってしまえばなかなか模倣が難しい、
そのような農業を考える必要がある。

それを次回発表したいと思う。




具体論を考えるにあたり、まずは佐賀にどのような資産があるかを棚卸したいと思う。

以前書いた「佐賀の産物や観光地など」で挙げたものを、
「地域ブランド進化論」(田中章雄:繊研新聞社刊)で述べられているフレームワークをもとに、
下図で考えてみたいと思う。
佐賀の資産の棚卸

「地域ブランド進化論」では、有形/無形・古来から/新しいという軸で、
地域の資産を分類する方法が挙げられている。
それぞれの軸で該当する項目を、自然・景観資産、モノ資産、歴史・文化、サービス資源の4つに分類している。

図の下段の無形は、すでに評価されていて定評がある、話題になっているなどが必要なため、
一旦は上段の有形に絞ってみる。
そうすると、有形は農業関係が多いことに気づくので、それらを青字にしてみている。

限られた資源や予算を考慮すると、
攻め口を考える際は自分たちの得意なこと(資産)を活用することが重要となる。
そこで農業を軸に考えることが常道になる。
必ずしも常道がいいとは限らないが、まずは常道から。

さらに、農業の利点は他にもある。
すでに挙げた地域ブランドの高次化の、
「買いたい」→「行きたい」→「住みたい」でいくと、
間違いなく「買いたい」には該当する。
関与度

また、農業を絡めて、「行きたい」、「住みたい」の施策も考えることも可能そうだ。
今後考えていく具体的な施策のメインではないが、
「行きたい」というところで農業を絡めて施策についても言及したいと考えている。

ところで、これから書いていく施策は共通して、
「佐賀=●●」ということに繋がる必要があるが、
各施策を挙げた後に、それらの施策を括っているものとして、●●について言及したいと思う。
情報イメージ


まずは農業の施策について、次回以降書いていきたいと思う。
これまで地域ブランディングにあれこれ能書きを書きてきたが、
これからは、佐賀をブランディングしていくための、
具体的なアクションについて考察していきたいと思う。

その前、これから書いていくことについて、再度確認しておきたいと思う。

これから書いていく施策は、単に有名になるためのものではない。
町おこしで有名な徳島県の上勝町の葉っぱビジネスように、
単に「モノ」で有名で止まるものではなく、
地域ブランディングの高次実現要素である「住みたい」までを実現した上で、
佐賀という名前が多くの人々の意識に刻まれ、
佐賀がどういうところかというイメージが具体的に湧き、
佐賀に住みたい、住んでもいいと思わせるまでなった上で、
有名を実現するということである。

つまり、「住みたいと思わせる佐賀のブランディング」のための
具体的な施策の考察をしていきたいと思う。

どういう施策を実施すべきか?

佐賀のブランディングを考えてみて、とお題を出したら、
多分千差万別、十人十色の答えが出てくるだろう。
しかし、実はどのような方向性で考えればいいか、というのはすでに書いている。

関与度
「買いたい」→「行きたい」→「住みたい」という形で、
地域ブランディングのブランド力が高次化していくのであれば、
それぞれのステージに対応した施策を考えればいいわけである。
つまり、産品開発や育成→観光振興→社会政策ということだ。

ただし、1つ注意することがある。

それは、どの施策も「佐賀って、●●な県だよね」、
「佐賀といえば、●●な県だよね」というような、
佐賀県のイメージ醸成につながる要素を持っていなければならないということだ。

そう、『「佐賀県って、●●な県だよね」に繋がるか』というのが、
施策の実施可否、施策考案の絶対的な判断基準でありベクトルになる。

これが前回出した図と関係してくる。
情報イメージ

ということで、どんなにいい案でも、これが満たせなければ、
その案を捨てるわけではないが一旦脇に置いておくか、
「佐賀県=●●」に繋がるようにチューニングすることを考える必要がある。

次回以降、具体的な施策を考えていきたいと思う。
ブランディング視点での地域ブランディングで、あれこれ言葉で書いたが、
これを図示してみようと思う。




佐賀県のイメージを形成する佐賀県の要素は、
すべてがそのイメージをもつ必要はない。

もつ必要がある要素が、継続的にイメージにつながる「共通」の幹を持ちつつ、
それらの要素が「佐賀県って●●な県だよね」というイメージを持ってもらうものとして、
耳目に触れればよい。
ただし、この「共通」が大事だ。
この共通がないと、佐賀県についての持たれるイメージがぶれてしまう。
方や真面目なこと言っているけど、方や不真面目で遊び人のようなことを言っていたら、
その人間はどっちが本当の人なの?となるのと同じということだ。

くわえて、耳目に多く触れるためには、それらの要素がある程度、
生活者の関心が高い分野でなければならない。
また、その上で、それが地域ブランディングに繋がるものでもある必要がある。
つまり、最終的には「住みたい」まで思わせられる高次のブランディングの
達成につながる必要があるということだ。

接触機会の高い分野を抽出し、それらの分野で共通して語れる要素を開発(発見)し、
何をしても必ずその要素に収斂するように施策を考える、
これが、地域ブランディングには必要不可欠な出発点ということになるだろう。
ブランディングは、発信側がぶれない幹を持つことが大切だ。

これを生活者の思考回路で考えてみると、以下ということになるだろう。

「佐賀といえば、●●」
「佐賀って、●●な県だよね」
というように、意識や会話の中で、日本人が共通認識として持つものとなる。

この共通認識には、パターンが2つあると考えられる。

1つは、その共通認識のベースとなる佐賀の物産を買ったり、場所に行ったことがあり、
実際の経験がベースとしてあり、イメージと経験が結びついているパターンだ。
もう1つは、口コミやメディアの紹介など、
実際の経験がなくイメージで語られているパターンだ。

共通認識をもってもらうに至るためには、パターン前者の母数が多くなり、
口コミやメディアの紹介などの機会が拡大していく必要がある。

佐賀の産品や観光地などの1つ1つが魅力的でありながら、
「佐賀といえば、●●」などを体現している、
そういう産品や観光地などを作り出していく必要がある。

以上を読んでわかるかもしれないが、ブランディングにはFACT(事実)が必要ということだ。

つまり、FACTが伴わないイメージ戦略は、結局は空虚で砂上楼閣ということになる。
いい例が、熊本県の「くまもん」だ。

くまもんは確かにメジャーになり、熊本県の知名度を上げることに寄与した。
ただ、くまもんをきっかけとして、どれくらいの人間が熊本県の実体を理解し、
実際熊本を訪れたいと思い、実際訪れただろうか?
もしくは、熊本の産品を消費しただろうか?

くまもんは、単なるキャラクターであるだけで、彼は熊本県を何も体現していない。

ゆるキャラブームに乗って人気は博したが、
彼が中長期的な熊本県の成長に寄与できる可能性は低いだろう。

キャラは、アニメキャラのようにストーリーを伴いつつ、接触頻度がある程度あり、
生活者自らアプローチしてくれるような長く愛されるコンテンツ力がないと成立しない。

「くまもんに興味をもつ → 熊本県や熊本の事業者のサイトに来る →
 いろいろな情報を集める → 情報を集めるうちに熊本県のファンになる →
 熊本県に貢献する」
というように、くまもんをフックに考えるとステップが過多になり、
ファネルを通って残る人間の数はだいぶ少なくなるだろう。

以上から何が言いたいかというと、最初に戻るが発信側がぶれない幹を持ち、
その幹にアピール性があり、広く日本人に知れ渡るような、
情報コンテンツ力を持つ必要があるということだ。

地域ブランディングのお作法でも書いたが、単に物産が買われるだけでは不十分で、
実際来てもらって、住みたいという気持ちまで持たせることが、
地域ブランディングのゴールだ。

この視点で考えることが重要であり、この視点に照らし合わせてみると、
うどん香川県のPRは、地域のFACTがなかなかスポットを浴びない訴求は、
地域ブランディングの視点でいくと厳しいだろう。
単なる香川県の名前アピールどまりだ。

おしい広島は、食べ物や場所が文脈に盛り込まれており、
興味をもって情報にアクセスしてきた人間に魅力を伝えることができるだろう。
あと広島県がやるべきは、広島市内と宮島に偏りがちな観光ルートを、
尾道や福山までを包括的に広げ、
その観光ルートを回る間に広島県の魅力に触れる機会を最大化させることだろう。

住みたいと思わせるインフラ整備とその魅力のプレゼンテーションが、
ネクストステップとなるはずだが、1つ問題点がある。

それは、「おしい広島」がプロモーション開始時点に話題化された後、
日本人の記憶から消えていることだ。

本気でやるのであれば、
広島県のメジャーな土産物の包装紙が「おしい広島」になっているとか、
広島県製品には「おしい広島」のロゴやプロモーションサイトのURL記載など、
とにかく日本人の目に触れる仕組みを構築する必要があるだろう。

佐賀のブランディングを考える場合も、当然ではあるが、
上記で書いた各要素をクリアできる施策を考える必要があるということなる。
今回はブランディングの話。
とても大変なことのように感じるが、普段の生活で考えるととてもわかりやすい。

例えば、車で考えてみる。

ある車メーカーが、安全性にこだわるのが当社と訴求していたのに、
ある日突然環境性能ににこだわるのが当社と訴求しだしたらどうだろう?
不信感を抱くはずだ。

性善説に立てば、安全性ももとのままで環境性能もと思う人もいるかもしれないが、
ある日突然言うことが変わることは信用されない可能性が高い。

それなりの期間、その人が言い続けていた自分のことを、
急に内容を変えたら不審に思うのは当たり前だ。

つまり、ブランディングというのは、
言っていることとやっていることもしくは当該対象の性質とを一致させ続ける、
ということなる。

ずっと一致していること、これは当たり前のようであるが、
現実世界では当たり前になっていない。

ビジネスパーソンだったら、より分かりやすいはずだ。

経営層の担当者が変わる、部長が変わるとなった際、大概が前任者否定になり、
前任者がやっていたことと別のことをしたがる。

そのため、広告がわかりやすいが、広告のテーストや言っていることが往々にして変わる。
当事者にしてみると自分の存在意義を示したいのだろうが、
受け手の生活者にしてみると、それまで言っていたことが急に変わると戸惑う。

そのため、ブランディングというのは担当者が変わっても、
自分たちの言動が変わらないような一貫性を保持させる必要があるし、
そういう仕組みを作っておく必要がある。
地域のブランディングも同様のはずだ。

図らずもになるが、九州男児を例にするとわかりやすい。

九州男児=亭主関白となる。
これは九州出身の男児がそう言っているわけではないが、
多くの人々の意識にはこれがある。

九州出身と発言し、「亭主関白なんでしょ?」と聞かれて「その気質はあるかも」とか、
「確かにそういう気風はあるかもね」と答えていれば、
「九州男児=亭主関白」という思考回路は日本人の中に保持続けるだろう。

話がいろいろとっ散らかしているかもしれないが、
ブランディングというのは、自らの幹を定めそれを言い続けたり体現し続ける、
ということに尽きる。

また、物事の物性というのは、基本変わらない以上その物性通りに表現することが正しい。

もし、今までとの訴求点を変えたいのであれば、
その後長い間訴求内容を変えずぶれることなく訴求できる点を分析して、
それを言っていくことが重要となる。

つまり、地域ブランディングに置き換えると、
これまでその地域について言ってきたことを変えたい場合は、
変えるのはありだが、その後しばらくは言い続けることができる要素を見定めて、
それを言い続ける決意が必要になる。

首長や推進役が変わるたびに訴求点や訴求要素を変えているようでは、
情報を受容する側は混乱するだけで、信用も得られない。
地域ブランディングでやることを整理したい。

前回のことは、マーケティングに携わっている人間にすると、
なにをすべきかは大変わかりやすいだろう。

そう、日頃やっていることをそのままやればいいのだ。

地域の資産の棚卸というのは、つまり、マーケティングではSWOT分析みたいなものだ。

SWOT分析は、
Strength(強み)・Weakness(弱み)・Opportunity(機会)・Threaten(脅威)といった、
4つの事柄について、分析対象物を分解すること。

資産というのは、ほぼStrengthになるだろう。
しかし、強みというのは、絶対的な強みと相対的な強みがあるはずで、
ある日まで相対的に強くても、ライバルがさらに強い事柄を出してくると強みでなくなる。
また、強みだと思っていることも、多くに模倣されたら陳腐化して強みでなくなる。

絶対的な強みというのは、例えば、京都の古風な街並や京都独特の文化や食、
沖縄のような亜熱帯気候を持ちつつ地方中核となる土地の広さと人口など、
歴史的な長期の積み上げで抗えなかったり、気候のように人間が操作できないものだろう。

資産というのは、時間的な現時点の価値からくるものでもあり、
場合によっては今後価値が出ることもあるだろうし、
逆に、今後価値を失うこともあるだろうから、
資産の棚卸というのはSWOT分析と近しいと言える。

次はその資産をどう活用するかだ。

この辺りは今後書きたいと思うが、例えばの話。

佐賀牛という資産を活用。
どう活用するか。
佐賀牛の肥育ノウハウをマニュアル化し、
畜産農家への補助金を増やして畜産農家人口を増やし、
大都市圏に県直営の佐賀牛の店を開店してメジャー化を図る。

野菜を資産とした場合。
ある野菜を大量生産して生産量・生産額1位にする、もしくは、
とにかくこだわりの新たな農法で美味い野菜を作るなど。

ただ、これはあくまで例で、これが正解になるとも思っていない。
極端な例としての話だ。

最後は、それをどうアピールするかというのは、
マーケティング4Pでいくところのプロモーションだ。

マーケターにとっては、自らのマーケティング作業が生活者に触れるという点で、
フィニッシングということになる。
まさに、臥龍点睛の部分だろう。
この辺りもまた後ほど。

こうして考えれば、地域ブランディングというのは、
名前は大仰にも聞こえるかもしれないが、やることは普通のマーケティング活動と同じ。

ブランディングというワードが入っているので、
上記の分析などの方法にブランディング手法をもちこめばいいということになる。

ということで、次回はブランディングについて書いてみようと思う。
地域ブランディングのお作法について確認してみる。

地域ブランディングの本をいくつか読むと、おおよそ以下のような同じことが書かれている。

・まずは、地域ブランドの核となりそうな資産の棚卸。
・次に、棚卸をした資産から核になる資産を選定。
・そして、その資産を核にどのようなアクションを起こしてブランディングに繋げるか。
・最後に、どう地域外の人々に対してアピールするか。
この4つのステップ。

これにプラスして、どういう推進母体を作るかといったプロジェクト推進についての話や、
ブランド化の段階論などがついてきている。

母体の話については、コアとなる推進者がいて、それを盛り上げる人、
さらに彼らより後発でフォローする人など、
活動の初期~盛り上がりの段階で人が増えていくというのが一般的だようだ。

また、初期にどのような人がいるのが望ましいかで、挙げられている人物が次の4つだ。

・バカモノ:その地域のブランド化に情熱を燃やし、無理だという批判を受け流して推進する人
・キレモノ:バカモノをサポートする形で、地域のことに精通しサポートする人(番頭役)
・ヨソモノ:その地域にしがらみがなく、自由な発想で地域のブランディングを構想する人
・ワカモノ:頭がやわらかい、体力的にも戦力になる、フットワークが軽いなどの若者
一人で複数兼ねる強者もいるかもしれない。

ちなみに、上記4つは、ヨソモノとワカモノが入れ替わって、
3要素で語られていることが多いようだ。

ところで、地方は、直接的にその推進組織や推進内容に関わりがないような住民が、
「俺は聞いてない」、「俺は嫌だ」などと騒ぎ立てて頓挫するという例も多いらしい。
そういう抵抗勢力の存在も考慮に入れながらも、
強いハートで受け流して推進していく必要があるのだろう。

その他、地域ブランドの要素として、
「「特産品」・「観光地」・「住みたいまち」という3要素が挙げらている。
そして、この3要素には段階性があり、「特産品」を買いたいという「購入のステップ」、
「観光地」を訪れてみたいという「行ってみたいのステップ」、
訪れてみたりして「住みたいまち」と感じた「住みたいのステップ」、
という段階があり、後者に向かって高次化していくとのこと。

確かに、ブランド力がありそうな都道府県や街というのは、
特産品が知られていて、観光地もあって実際行っていることが多く、
その土地の人や食べ物や環境に触れて住みたいと感じることが多いはずだ。

今回書いたお作法で、大体やるべきことは見えてくる。
次回はその辺りを書いてみようと思う。
今回は佐賀がマイナーな理由を考えてみる。

前回のメジャー/マイナーの話で結論は見えているが、
つまりは、日本人の多くが「佐賀」を見聞する機会が少ない、
ということに尽きるだろう。

俗に、マインドシェアとかシェアオブマインドと言われるが、
47都道府県の各名前が各個人の中でどれくらいの面積を占めている割合のことで、
このマインドシェアが佐賀は低いということになる。

次に、なぜ佐賀を見聞する機会が少ないのか、ということを考えてみる。

1.佐賀が人口が少ない上、隣県が人口が多い福岡県

これがかなり大きな要因だろう。

企業の支店や支社は人口が多いところに置かれる。
集積効果によりさらに人が集まるということになり、
またさらに人が吸い寄せられていくということになる。
出張や赴任によって福岡は有名になる。
そして、当然そういう人が集まる場所には衣食の店も増え、
情報誌の特集などでの露出機会が増える。

大きな空港もあり、旅行の際には目にする機会も増える。
一方、佐賀に営業所を持つメリットはないに等しい。
隣県の営業所が広くカバーするエリアに包含されている県は、
必然的にマイナーになる宿命を背負わされているのかもしれない。


2.著名で人が集まる観光地がない

福岡の博多や天神や長浜などの食のエリアや夜が楽しい中州、長崎の出島やハウステンボス、
大分の温泉や九重の自然、熊本の熊本城や阿蘇山や黒川温泉など、
それぞれのエリアで多くの人が一度は聞いたことがあるというのが多い。

片や佐賀といえば。

吉野ヶ里遺跡、有田陶器市、虹の松原、呼子(イカ)、嬉野温泉、武雄温泉など挙げて、
どれくらい耳にしたものがあるだろうか。
歴史の教科書で吉野ヶ里遺跡は見るが、
弥生時代の遺跡の1つくらいの取り上げですぐ忘却される。
卑弥呼がいたところとして確定されれば、
一挙に重要性も知名度も記憶され具合も上がるだろうが、
残念ながら吉野ヶ里遺跡は邪馬台国ではないようなので望みは薄いだろう。

しかし、別途述べる予定だが、吉野ヶ里遺跡他の史跡と情報の編集の仕方によっては、
これらの史跡は重要な観光資源になりえると考えている。

観光地として提供する体験価値が低いということが、
結局は観光の情報の取り上げで取り上げられず、
結果として見聞されずマイナーということだろう。

そして、観光検討の際に観光地と県名が結びつきやすいと思うが、
その検討対象にもならないので、
マイナーかつ観光地と佐賀のリンクも薄いままということになる。


3.佐賀の有名なものが佐賀とリンクして記憶されていない

有田焼は有名。
でも、有田焼が佐賀と認識している人は、有田焼を知っていると答える人の数を100としたら、
どれくらい減るだろうか。
結構減ると思う。

吉野ヶ里遺跡もしかり。

世界遺産になった三重津海軍所も、佐賀の三重津海軍所としたどれくらい記憶されるだろうか。
三重津海軍所に行くと決めて場所を検索したり、
実際訪れて記憶と強固に紐づけられる人以外は、
なかなかセットで覚えられないだろう。

そういえば、佐賀はメジャースポーツの強さもイマイチ。
野球なら福岡や鹿児島、サッカーなら福岡、長崎、鹿児島など。
サガン鳥栖も、鳥栖を知らなかったり、
サガンが佐賀から来ていると知っていたり思わなければ、
他のチームの由来不明なカタカナ名称部分と同様に受け止められるだけだろう。

佐賀のりや佐賀牛も、場合によっては耳にするが、
そんなに強烈に記憶される部類でもない。

そう考えると、やはりショックではあるが、
「佐賀=はなわ」というパーセプションを獲得した、
一時期のはなわ人気の凄さ、テレビで集中的に刷り込まれることの強さを改めて実感する。


4.メジャーな食べ物、好まれる食べ物での日本一(日本一に類似)がない

うなぎといえば静岡、お茶といえば静岡、かきといえば広島、
米といえば新潟、りんごいえば青森、ジャガイモといえば北海道、
ぶどうといえば山梨、かつおといえば高知など。

人口に膾炙しやすい食べ物は佐賀は弱い。
膾炙しない主要農作物でも1位はなかなかないが、生産量でいくと、
たまねぎ、大豆が2位。

1位(量や高級さ)もしくは「○○といえば」というのは大切だと改めて感じる。


5.大都市圏から遠い

首都圏、大阪圏、名古屋圏などの人口密集地帯から遠いのも要因の一つと考えられる。
例えば、箱根の温泉地は、日本全国で探せば同じようなところはある。

しかし、江戸時代から人々が行ける距離に行った温泉地として箱根があったために有名、
ということはあるだろう。
ちょっとした行楽をしたいとした場合、東京近郊で探すしかなければ、
必然的に東京近郊県の行楽地は露出することになる。

仮に東京が福岡にあったとしたら、隣県の佐賀の温泉地や玄界灘側の海の行楽地などは、
間違いなく有名になっていただろう。


以上が、現状考えられる佐賀がマイナーな理由だ。

次回は地域ブランディングのお作法について確認してみようと思う。