ヒザフェス2012をもう振り返ってみる⑤ | ヒザフェス2013

ヒザフェス2012をもう振り返ってみる⑤

どうせ誰もしてくれないから

主催者自らまとめてみる

「ヒザフェス2012レポート」第5弾です。

今日で最後のリポートになる予定です。

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なぜ自腹をきってまで
フェスを開催するのか?

というと、それは

「夏フェスのトリで
 歌ってみたかったから」

なのですが、

もう一つの特別な理由があります。

それは、

「自分の好きなアーティスト
 ばっかりが出演する
 夢のようなフェスが出来るから。」

なんです。

これって、
自分が主催者だから可能であって、
しかもスポンサーとか、ややこしいこと言う人の
存在が無いからできること。

で、アーティストをブッキングする作業が
ほんと楽しいんですよ。毎年。
だって、判断基準が自分なんですもん。
ヒザフェスに来てほしいかどうかっていう。
ただそれだけ。

んで
まずアーティストを探して、
そして、一度ライブを見に行く、
気に入ったら色々調べて
出演交渉する。
ラインナップを決めて
タイムテーブルを組む。

この一連の作業が毎年一番大変なんだけど、
本当に楽しい。
この醍醐味は他に代え難い、
主催者だけの特権なのです。

でも、この六年間で沢山の
アーティストさんに声をかけさせてもらいましたが、
実はブッキングうまくいかない場合が
ほとんどなんです。

まっそりゃそうだわな。
ヒザって誰?ヒザフェスって何?
みたいな一つも信用できないところから
スタートしますからね。

夏フェスのブッキングって
それ専門の会社があったり、
プロモーターさんや、名の通った主催者がするのが普通だから
さらに怪しいんですよ。
メールなんかではまったく伝わらないし。
だって…

「私ヒザと申しまして、ただの会社員なんですが、
 僕が主催するヒザフェスに出てくれませんか、僕の前座で。
 しかも今年はホタテが取れまして無料で400枚配るんですよ…」

ほらね、一個も意味分かんないでしょ。

もちろんギャラもすげー安いし。
しかもヒザの前座ねとか言って
めっちゃ失礼だし。

だから、
こんな訳のわからんフェスに出てくれる方って
本当に理解ある方か、よっぽど好奇心旺盛な方か
アホなやつが大好きすぎるアホマニアかどれかだと思います。

ブッキングが全然うまく行かなくて
へこみまくってるところに、
でもそれでも、
日本にはシャレのわかるアーティストが
少なからずいてくれているもので、

この前野健太さんも
そのシャレのわかるアーティストのお一人でした。

$ヒザフェス2012


だってさ、
あのマエケンがね。
わざわざ大阪まで来ちゃうんだよ。
しかもバンドを連れて。
この訳分からんフェスに。

彼から出演OKの返事をもらったとき、
ほんとにうれしかった。
ここ何年かで一番うれしい出来事だったかもしれない。
それくらい、僕は前野健太が大好きで
2年前に映画「ライブテープ」を見て、がつんって来てから
ずーっっっっっと
いつかヒザフェスに出てもらいたい。
マエケンが出てくれるようなフェスになるまでは
絶対やめないよ!と思っていたくらい
マエケン出演は僕のヒザフェスをやっている
動機の一つになっていました。

んで今年、勇気をだしてオファーしてみたら、
まさかのOK。まじで奇跡。

$ヒザフェス2012

空が、こんな感じになったころ。

前野健太とDEVID BOWIEたちが
ヒザフェスのステージに登場しました。

僕は、このことを

前野健太がヒザフェスのステージに上がっていることを

600人のお客さんの中で、

一番信じることができず、

本当にこれは夢なんじゃないかと

何度も回りを見渡して、

でもみんながすげー笑顔で

マエケンを見てるもんだから、

それでさらにうれしくなちゃって、

最前列で見てたんですよ。

そして一曲目「石」。

お客さんが、

ステージ前に

どんどん押し寄せてくる。

俺を押しのけね。

おい!マエケンを呼んだのは俺なんだよ!

って自慢したかったけど、

でもいいや。楽しいから。

二曲目「豆腐」。

僕がマエケンを好きなのは、

というか好きっていうより
シンパシーを感じるのは
もちろん理由があって、

それは
共通点が多すぎるんですよ。

同い年で、同じ天パーで、
同じくボブディランが好きで、
親父を20代で亡くしていて、
しかもスズキのK50っていうマイナーな
バイクに乗っていて…

前野さんには気持ちわるすぎると
思うけど、これは運命なんですね。
ヒザフェスにマエケンが出るのは。

そんなことを思いながら、
半分泣きそうになりながら、

前野さんが、
「男肉ドソレイユ」に捧げますと歌い始めた
「俺らは肉の歩く朝」

鏡に映った自分は嘘つきの顔してた。

って歌詞からぐさっと刺さって、

もうお客さんのことなんてどうでもいいや。

その時、
とにかく俺はそこにいた600人の中で一番幸せでした。

お客さんからのリクエストで「鴨川」をさらっと歌ってくれて、

そのあと、前野さんは
ヒザフェスに出てくれた心の経緯を語ってくれたのです。

「突然メールが来て、ブログみたらホタテのことばっかりだった」
「いろんなフェスがありますけど、ヒザフェスは今、最強なんじゃないですか」
「ほんとアホだと思います。アホな人がいると、うれしいです。」


そして前野さんが「熱海」を歌います。

「♪当たり前に奇跡的な毎日、今日はヒザフェス2012!」
「♪当たり前に奇跡的なホタテと、今夜は一杯やりたい!」


もー、マエケン。サービスしすぎだよー。


って半分泣きながら思ってたら、

ゲストでステージに呼ばれちゃった。


$ヒザフェス2012

んで、

あの映画ライブテープのラスト
井の頭公演で歌われた「天気予報」
を一緒に歌わせてもらいましたー。

その辺の詳しいことは
来場してくれたお客様と
マエケンさんとDEVID BOWIEたちさんと
僕だけの秘密なので教えませんよー。

とにかく最高なパフォーマンスでした。

前野健太とDEVID BOWIEたち

まるで夢のような
最高の一日をありがとう。



っとか気持ちよく書いてたらもう12時すぎちゃって
明日草野球で朝6時半起きなので
ヒザフェス2012感動のフィナーレの模様は
また明日。

あっ明日は土曜だから
月曜にしよっと。

ではまた。

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ヒザフェス2012のメイキング予告篇です。