そしてボクは龍になる

心が

揺れ動くとき

空は

にわかに

暗黒の雲に

おおわれ

ボクを目掛けて

墜ちてくる

圧倒的な黒い雲に

覆い被されて

ボクは

窒息しそうになる

なんだ

これは？

やがてボクは

気を失う

暗黒の闇のなかで

見たものは

黄金色に

輝く

二つの目

それがボクを

睨み付けて

おい！

お前が

次のものか

と

頭のなかに

響くような

大音量で

聴こえてくる

ボクは

心のなかで

次のもの

って

なんだ

と

呟いた

すると

二つの目は

パチリと

瞬きをすると

突然

巨大な龍が

現れた

おいおい

惚けるんじゃないぞ

俺の次のものは

お前じゃないか

後は頼んだぞ

そう言うと

巨大な龍は

あっという間に

飛びさってしまった

ふと

われにかえると

ボクは

あの龍と同じ

姿になっていた

ボクはどうしたら

よいんだろう

途方にくれていると


遠くから優しそうな

女性の声がした


あなたは選ばれしもの

これから

このほしを

守るのよ


さあ行きなさい

海の底に

住まいが有るから

そこに行けば

全て

ワカルハ

そう言うと声も消えた

こうして

ボクは龍になった

さて

これから

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