この時期しか 開かない
タイムトンネルがある
桜並木のトンネルだ
過去から未来へつなぐ
タイムトンネル
朝未明
人の姿が見えない時間に
霧が出てくる
やがて タイムトンネルの
扉が開く
限られた人しか
招待されないそのトンネルを
ぼくは 小さな時に見た
怖くて 近づけなかった
桜のトンネルは
今でも ぼくを 招いている
感じられる・・・
こっちにおいで・・・
こっちにおいで・・・
好きな人に合わせてあげるよ・・・
そう 呼んでいる
いくべきか 今も迷ってる
もう お迎えの知らせなのか・・・
それとも 新しい招待なのか
ぼくには 判断が つかない
まもなく 桜のトンネルの
タイムトンネルは 扉が
閉まってしまう
行くべきなのか 行かざるべきなのか
まだ 迷ってる
妄想かもしれないけれど
ぼくには 呼んでいると
今も感じてる・・・
懐かしい 匂いがする中で・・・