神の眼を持つ男がいる

いつも気がつくと

街角に立っている

黒い服を着ている

ボロの服だ

でもあかじみてはいない

むしろ爽やかな感じがする

男の眼は鮮やかなブルー

の瞳をしている

暗い闇でも光っている

暖かい慈愛の視線が

人混みを見ている

視線を受けた者は

幸福な暖かい空気に

包まれる

なにかをしなくちゃと

いう気持ちが芽生える

人のために生きていく

そんなやさしい気持ちが

いつの間にか生まれる

街はいつの間にか

そんな人々が増えてきた

男は神の眼を持つ男と

人々の間で密やかに

囁かれはじめる

どこから来て

どこへ帰るのか

誰も知らない

神の眼を持つ男は

神そのものなのか

知らない間に現れて

知らない間に消えている

誰も知らないその男は

神なのか?神なのか?

唯の男に過ぎないのか?

今そんな神に近い

存在が

必要な時代とき

なのかも知れない



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