北の故郷は
阿武隈高原の
小さな盆地の町
桜色の風が
吹きすぎて
遅い春が来た
梅 桜 桃 の花が
いちどき に 咲く
中心部の小高い丘に
千年樹の桜の巨木がある
エドヒガン系の 紅しだれ桜
が咲いている
廻りの丘陵にも 家の庭にも
この桜の子供や孫の木が
大きくなっている
合間に梅と桃の花が咲く
本当に桃源郷とは このことを言う
今 町は 原発の放射能に
怯える日々を おくって いる
こんな平和な花の村を
台無しにした 国の政策が
腹立たしい
安全とは 何をもって
安全と 定義するのだろう
人のコントロールが出来ない
自然の脅威は 今までも
これからも やってくるだろう
謙虚さを忘れて 自然を蔑視すれば
必ず報復を 受ける
繰り返してきた 日本列島の 災害に
教訓を われわれは 学びとっているのだろうか
桜色の風は今年も吹くだろうけど
お花見が 出来る日が来るのだろうか
懐かしいふるさとの 景色が見れなくなるかもしれない
恐怖が胸をえぐる・・・
日本人よ 今こそ自然に対して 謙虚になれ
どんな 物にも こころは 有るんだよ
どうか 安全に収束できますように・・・
桜色の風が吹いて・・・