今日も素晴らしく良いお天気です
4月はずっと雨天続きだったので
この晴れの一日は貴重です
4人は朝食を終えると・・・近くのお散歩へ出かけるので
それぞれ登山服に着替えました
おじいちゃんが登山靴より長靴がいいよ…と貸してくれたので
パパもママもなおちゃんも長靴にはきかえました
おじいちゃん手造りの輪っぱ飯のお弁当を
ディパックへ入れて(もちろんなおちゃんのは、ぷーさんパックですけどね)
さあ出発・・・
ヤマハンノキの林の中の細い道を登っていきます
ハンノキ林の林床には沢山のカタクリやニリンソウが
咲いていてとても綺麗です
だらだらと登っていくとハンノキ林はなくなりコナラやクリとベニヤマザクラ
アカシデやイタヤカエデそれにミズキ・ホオノキ・トチノキが目立つようにな
ってきました・・・こぶしの白い花が少し先残っていました
まだ広葉樹の林の中は緑の葉が出ていません
ベニヤマザクラのピンクの花だけが林を少し明るくしています
空気がおいしいね…パパが言いました
それはそうです…パパは毎日都心部の空気のあまりきれいじゃないところ
でお仕事してるんだから・・・なおちゃんは・・・おいしいねって返事をしてお
きました(笑)
しばらく登っていくと左手の下の方に湯ノ倉温泉の屋根が小さく見えていま
す…手前には・・・前に行ったことのある花山渓谷があるはずですが
それは見えません
もう少し行くと尾根筋に出るからそこで休憩しよう
おじいちゃんが言いました・・・あたりで鳥の鳴き声がします・・・
焼酎いっぱいグイーっと聞こえるから…たぶんセンダイムシクイだな
おじちゃんが教えてくれました
このへんで標高500メートルだからブナの木がちらほら
見られるようになります…他の木がまだ芽を堅くつぶっているのに
所々で淡い緑の葉が見られるようになってきました・・・ブナの樹です
ここは俺の領分だぞ…というのかどうか早々と芽吹きの明るい緑色に
染まっています
ブナの森はブナの木だけではなくて・・・高木の他の木が沢山一緒に
生えています
林床も日本海側のようにクマ笹ばかりではなく…低木も交じっています
ブナの木の本来の幹は白い肌ですが…年齢が上がるにつれて
幹にコケ類が付着し個体ごとにいろんな模様がついてきます
標高が上がるにつれてブナの木の密度が少し多くなり
太さや高さも立派になってきます
ブナの木は水とは凄く縁のある樹ですが…樹自体は水辺を好みません
大体斜面の高い方に生えています
間もなく稜線です・・・じゃあ稜線についたら昼飯だ…おじいちゃんが
先に立って歩き出しました
稜線についたよー…声がするのでパパもママもなおちゃんも
走り出しました・・・ああ ついたねママが言いました
凄ーい北の方角を見たなおちゃんは思わず 叫んでしまいました
栗駒山方面に広がる緑色の淡い色の樹海…そうですブナの森です
まだ白い雪が残るなかブナの緑だけがヤマを彩っていたのです
この後まだ続きます…お楽しみに
この後なおちゃんはアの古木のブナの樹さんと本当に再会(?)するのですが
次回ブナの森へ最終回で明らかにします…今日はこれまで 花村美春