幼馴染の和子ちゃんと


ある日こんな会話をしました


「ねえ和子ちゃん、ななつぼしって知ってる」


和子ちゃんは

「うん知ってるよ、北斗七星のことでしょ」

と答えてくれました。


それでね、わたしは続けて言いました。

「ななつぼしに願をかけると、願いがかなうって知ってた?」


和子ちゃんがいいました、

「うん知ってるよ、おばあちゃんがね教えてくれたの」


わたしは

「でね、今夜ななつぼしにお願い事するんだけど、つきあってくれる」

と言いました。


和子ちゃんは

「うん、いいよ」っていってくれました。

ねえ、何の願い事するの…って聞くから

わたしは・・・うん今は内緒だよと答えました


「それより和子ちゃんはお願い事ないの」と私は

聞きました。


和子ちゃんは「美春ちゃんにも今は内緒だよ」

だって・・・水臭いな・・・わたしは自分のことを棚に上げて

そう思ってしまいました。


その夜は晴れていて素晴らしく大きな満月でした。

でも願い事は、今夜はななつぼし です。


北斗七星を二人は見つけると…そちらへ顔を向け

一旦頭を垂れて・・・それから手を合わせ・・・自分の願い事を

祈りました。


終わりました・・二人はななつぼしにお礼を言い

家の前でどちらからともなく「ねえ何をお願いしたの」

と聞いていました。


ウンじゃ美春から言うね「あのねわたしを女の子にしてくださいって

お願いしたの」和子ちゃんは?

と聞くと「わたしはね美春ちゃんのお嫁さんにしてくださいってお願いしたんだよ」と言うではありませんか・・・「だってわたしも女の子になるんだよ」


「女の子同士で結婚できないでしょ」

ってわたしは言ってしまいました・・・すると「わたしが男の子になるよ」

って和子ちゃんが言うではありませんか???


次の瞬間二人とも笑い転げていました。


たわいのない子供時代の会話です・・・(*^_^*)