春休みになりました

なおちゃんは終業式から

帰ると

自分の勉強部屋の

机の本立ての上から

千代紙を綺麗に張った

大きな箱を下ろしました

この箱は

3年前に亡くなった

おばあちゃんの

宝箱なのです。

それはおばあちゃんの

形見です。

大好きだったおばあちゃんの

宝物をもらって

なおちゃんは

とてもうれしかったのです。


ですから、時々こうして中を開けて

大事にしていたおばあちゃんの

宝物を確認しています。


入っているものはメモ帳とかボールペンとか

小さなノート・折り紙・小さな和ばさみ

それにおばあちゃんの作ったお手玉などです。

そのほかに小さな裁縫箱も入っています。


なおちゃんはその道具を使っておばあちゃんから

いろんなものを作ってもらったり…教えてもらったりしました。


でもそれ以上におばあちゃんには、大切なものを

教えてもらいました。

それは、生き方です。

人のために生きなさい。

人に何かされるよりも、何かをしてあげなさい。

人のお役に立つことが…本当の幸せなんだよ・・・という教えです。

なおちゃんはまだ4歳くらいで、おばあちゃんが亡くなったので


それらの教えは、よく理解はできなかったけど、なんとなく

感じてはいました。


だから、道路のお掃除をしたり、お母さんの食事の支度の

お手伝いをしたりしています・・・それでほめられると、凄くうれしくなっちゃいます。


ただこんなことばかりじゃないな、…とも思っています。


だから将来はボランティアの仕事か介護の仕事をしたいなと

思っています。


まだ今年小学校2年になる女の子ですから・・・先のことはわからないけど


わたし(なおの母です)は思っています・・・