なおちゃんぬいぐるみの国へ4続編


温泉は直ぐ隣にありました

山が背後にあり


よくできたぬいぐるみの

ひなびた建物があります


まわりはぬいぐるみの

たくさんの植物に

取り囲まれるようにありました


入口には門まであります

3人は並んではいって行きました


さあここだ・・・マウンテンゴリラの先生が言いました

建物に比べて中はトンネルのようになっています


これは天然の温泉だよ…先生は白衣を脱ぎ

(もちろん、ぷーさんもプーコちゃんも元々はだかですが(笑))

中に進むと左右や上下からシャワーのようなお湯が

降り注ぎ始めました

おまけにシャボンみたいなものまで出てきて

プーコちゃんは・・・「なんだか洗車機の機械みたい」と内心思いました

が・・・容赦なくお湯とシャボンは降り注ぎ

先に進むと・・・今度は風がピュ‐ピュ‐吹いてきました


濡れた3人の体は見る見る乾いていきます

先生が「プーコちゃん気持ちがいいだろう、ここがこの国の温泉なんだよ、

汚れてこの国へついた、ぬいぐるみは、ここで皆綺麗になるんだよ」といいました。


つまりは。この国の温泉はクリーニング工場なのです。

この施設は他の町にももちろんあります。


「さあでは、芝生の中庭で少しお昼寝しようか」マウンテンゴリラの先生が

話してくれたので、3人は中庭へ行き…少しお昼寝をしました。


本当に不思議な国です…ぬいぐるみの国は・・・只ひとつ解ったことは

人間がぬいぐるみを捨て続ける限り…この国はどんどん大きくなっていくのです

はたしていつまでも神様が面倒みてくれるでしょうか?


ぬいぐるみも家族の一員じゃないの…一生一緒じゃないのと

なおちゃんは心の中でそう思っていました


お昼寝が終わりなおちゃんは、帰りの時間になりました。

もう少し居たかったけど、あんまりゆっくりはしていられません。


なおちゃん(プーコちゃん)はマウンテンゴリラの先生とぷーさんに

サヨナラを告げました。

先生とぷーさんは「またおいで」と言ってみ送ってくれました。


なおちゃんは押し入れの自分の部屋をイメージしました。

次の瞬間には,なおちゃんは押し入れの自分の不思議な部屋で

眼を覚ましました。…アア面白かったけど・・・考えさせられるなぁー

と思いながら押入れから出ると、お母さんがまたそこで寝てたの!

とあきれたような声で、もう夕飯よ・・・だってふふふ ですね。


ちょっと中途半端な終わり方ですが第3章は完です。

次回はどんな国へ行くのでしょう・・・しばらくお別れです・・・読んでいただいて有難う 花村 美春