夢見る少年
未来くんは小学校4年生
星空が好きで
UFOが好きで
宇宙好きな少年です
今日も夜空を見ています
お母さんが風邪引くよー
って言ってダウンコートを
持ってきてくれました
あっ流れ星だ・・・早く願い事しなくちゃ
と言っている間に星は消えてしまいました
あーん天体望遠鏡欲しかったのにー
もう出ないかなぁー…づッと見ていたけど
もう流れ星は見られません・・・
今夜はもう無理かなぁー・・・
と思っていると・・・どこからともなく
声が聞こえました・・・うん何今のは・・・
未来くんはきょろきょろしました
すると…私はここだよ・・・と星が話しかけてきたのです
えっえっ星さんが話しかけたの?
そうだよ・・・わたしは火星だよ…赤い星が見えるよね
その火星だよ…星は云いました
あんまりいつも星空を見ていてくれるんで
話しかけたんだよ…火星が言いました
お星さまって…話しできるの?
未来くんは首を少しかしげて聴きました
いいや話が出来るんじゃなくて
君の心に直接ね思念を送ってるんだよ・・・
火星は続けて話しかけました
熱心なので天体望遠鏡プレゼントするよ
今晩ねて明日の朝は君の枕元へ
届けておくよ・・・それで火星はまたねサヨナラといいました
未来くんはあんまり不思議だったので
ぼんやりしながら家に入りご飯を食べ
お風呂に入って休みました・・・
次の日の朝未来くんの
枕元には真新しい天体望遠鏡が
届いていました・・・実は前から欲しがっていることを知っていた
両親が用意したものだったのです
でも未来くんは…火星からの贈り物と信じています
あれは夢の中の出来事だったのに・・・