おばあちゃんはなおちゃんに
やさしく言いました
なおちゃん安心していいよ寝てていいよって
しばらくして
おばあちゃんが
なおちゃんに焼きリンゴ作ったから
食べなさいって言ってくれた
なおちゃんはおばあちゃんの作る
焼きリンゴが大好きで
最近は全然食べていなかったので
凄くうれしかった・・・
食べた後・・・またおばあちゃんに
絵本を読んでもらったり
折り紙を教えてもらったりで
どんどん時間が過ぎて行った
そろそろ家に帰らないとお父さんが
心配するかなぁーって…なおちゃんは考えた
また来ればいいよね・・・
そういうなおちゃんの様子に
おばあちゃんはそう帰るかい・・・
じゃあなおちゃんに今話しておくね・・・
おばあちゃんは間もなく・・・お別れだよ
天国の神様の国からおじいちゃんが
迎えに来ているの・・・だからこの世でなおちゃんに会えるのは
今日限りだよ・・・
えっ?ってなおちゃんは声を出していた
そう本当のお別れだよ・・・
なおちゃんは思い出した…お爺ちゃんが病気で亡くなって
1年後くらいにおばあちゃんも後を追うように
亡くなったことを
おばあちゃんは続けてでも、また遠い未来にまた会えるよ…なおがこの世に別れを告げる日には
おばあちゃんが必ず迎えに来るからね
だからさよならは再び会えるためのただのご挨拶だよ
なおちゃんはおばあちゃんの両手をしっかり握りしめ
本当に行っちゃうんだ・・・でも必ず迎えに来るのね…約束だよ・・・指切りして
おばあちゃんの温かさを全身で吸い込んだ…じゃあおばあちゃんさよなら
また会えるよね
おばあちゃんはやさしい笑顔で…うなずいてくれた
なおちゃんおうちにお帰り・・・ぱぱとままには内緒だよ・・・って笑いながら
なおちゃんにじゃあまたね・・・そしてその姿がだんだん薄くなっていき
なおちゃんはもとの時の葦船の中にいた・・・
もう帰らなくちゃ・・・おうちの押入れの自分の部屋の自分の寝姿をイメージした
瞬時になおちゃんは不思議な部屋に戻って目を覚ました
ちょうどその時玄関からおとうさんのただいまという声と
何だまだ電気もつけていないのか・・・というお父さんのぶつぶつ声がして
なおちゃんはおもわずクスリと笑ってしまっていた…心の中でおばあちゃんさよなら
またねと思いながら・・・・完
第二章時の葦船旅立ち完結編 終了です まとまりがなくてすみません
このお話はまだ続編が出そうです・・・準備と取材をしなくてはなりません。
しばらくの間お休みをいただきます…かなり先になるとは思いますがまた新しい
題材で復活すると思いますので・・・あまり期待しないで待ってて下さい…ご精読有難うございました。
2009.12月3日 花村 美春