そして、なんでこの船には誰もいないんだろう

っても思った・・・

すると先ほどの女の人の声がさっきよりもっと

やさしい声で頭の中に響いてきた


なおちゃんこの船はねあなたの船なの

そして船はあなた自身だし・・・わたし自身でもあるの


なおちゃんは少し混乱したけど…声は続き

わたしは未来から来たあなた自身なの

30年後の未来は自分の生存期間中の時間旅行が

出来るようになったの・・・そしてそれを最初に作ったのが

わたし・・・つまりあなたなの…言ってる意味わかる?


なおちゃんは聡明な子だからすぐ理解した

そしてね・・・なおちゃんには・・・だからいまから科学の勉強にも

興味を持ってほしいの・・・私たちの未来のために・・・ね


なおちゃんはふーんと少しうなづいた・・・そうすると、行けない時代や

場所もあるのね?

女の人の声はまた響いた・・・そうよタイムパラドックスって言葉聞いたことある?

なおちゃんは首を横に振った

つまりね・・・時間旅行してその場所に干渉するとそこから後の歴史が

捻じ曲げられてしまう・・・つまり過去が変わるということは現在未来も大きく変わる

つまり変わっていない現在からみればそれはありえない・・・・ちょっとなおちゃんに説明するのは難しいかな・・・・結論は時間旅行は不可能であるとね言う理論なの

でもそれは、未来に解決済みなの…越せない枠をつくりその範囲内ならOK

という法律が出来…時空間旅行が始まったのよ・・・


だから旅をしてもひとところに、長くはいられない…すぐタイムパトロールに摘発されるからね

タイムパトロールは常に時間旅行者の動静を監視しているの…歴史を換えられないためにね


わたしの場合は発明者という恩典があるから…今回のようなことが特別に許可されたの

この船はねだからあなたのもの…そしてほかの人には使えないし見えないものなの・・・

この船に動力はありません・・・全部思念で操作するの・・・だから実態はないの・・・

試しに壁を見て・・・・スクリーンが開くでしょこれだって自分でそう思っただけで・・・

操作できるのよ・・・・もう少し聞いてね…なおちゃんはうなずいた。


スクリーンにあなたの不思議なお部屋が見えるでしょ・・・・言われてなおちゃんは

スクリーンを見るとそこには自分がクマのプーさんのぬいぐるみを抱いて、安らかに

眠っていた・・・見たよね・・・そうあれはあなたの肉体…いのここにいるのは

あなたの思念なの・・・だからあそこに帰りたいと思えば瞬間にあのお部屋の自分の

体に帰れるの・・・すこしは安心した?

なおちゃんはすこしうなづいた。

もうひとつ嬉しいお知らせがあるの・・・実際の歴史にかかわらない限り、自分の空想の世界

の中ならどんな時代にもどんな場所にも行くことが、許可されたのよ・…例えば小人の国とか

赤ずきんちゃんの部屋とかね…あとでどんな場所に行きたいか・・・考えてみてね


今回はおはなしの説明だけで悪いけど次はどこへ行くか決めておいてね・・・・じゃー時間だから

自分で戻ってね…心の中で思うだけで戻れるから・・・船に乗る時も今回みたいなことはしないで

思うだけでお船の中よ・・・・じゃあ試してみて・…うんうまくいきました・・・なおちゃんやはり頭いいよ


わたしはいつもそばで見守ってるからねじゃあまたあとでお休み・・・

なおちゃんは母親に揺り動かされていました…またなおは、ここで寝ちゃったの?


なおちゃんはおかあさんに抱きついて甘えていました・・・・


次回は本当の旅立ち…懐かしい人です…お楽しみに(チョッと童話にしては理屈っぽい?)