コマクサ


コマクサに初めて

お目にかかったのは

ある年の8月半ば

仲間三人と

南アルプスの前山

鳳凰三山を縦走した時だった


地蔵から薬師へそして夜叉神峠へ

前夜の夜行一泊が疲れたらしく

仲間の一人は足取りが重く

一考にピッチが上がらない


夜叉神峠下のバス停の最終バスの時刻を

気にしながら仲間をかばいながら縦走する

山旅はひどく疲れた


やっとのことで薬師の頂上の巻き道へ出てチョッと進んだところへ

砂礫帯がありそこにあなたはいましたね

山の女王にふさわしく凛として

咲いていましたね

ちょうど霧が晴れて砂礫帯にスポットのように陽があたり

なにかを演出しているような

強い印象が残りましたね


淡いピンクの花は濃い緑の葉の上にすっきりとのび

小さな下向きの花で・・・伝説の花にふさわしい

気品のある花で

薬草としてまた観賞用として

盗まれて絶滅寸前とは思えないほどの

元気な姿に

思わず感動するものがあったよ


今も元気であの場所で咲いているだろうか

それとも心ない人の手によって

摘み取られてしまったろうか

この頃になって

無性にあなたに遭いたくなるのは


年を経てきたからでしょうか・・・

コマクサ・・・けし科の多年草・やや白っぽい感じを持つ花で・根茎はごく短い・長い柄があって多数のこまかく切れた葉をひと株に

2~8個付けている・花茎は根際から出て長さ5cmから15cmになり・ニ個から八個の美しい紅色または淡紅色まれに白色の花を

下向きにつける。

花は平たく狭い三角形で柄の付け根がくぼみ長さが2cm幅は1cmくらいになる。

花弁が4枚あり外側の2枚は下の外側まで曲がりたの2枚は背に稜が出る。高山の岩礫タイに分布し他の植物と混在しない。本州北部中部に分布。花期は7月から8月コマクサ(お百草)は薬草として古くから採集されいちょうやくとしてもちいられたらしいが現在はない。

写真を流失してしまい・・・UPできません・・・インターネット検索で見てね