砂の山
さらさらとさらさらと
積み上げても
積み上げても
崩れて落ちる砂の山
ぼくの人生も
そんな小さな砂の山
そうかもしれない
少しの風で
跡形もなく
消えてしまう
小さな砂の山
損得抜きで
好きだった
有る若い先生の
突然の事故死
其れがとても信じられずに
人が一人死んでも
少しも自然が
社会が
変わりはしないという
冷たさが
当たり前のことだけど
自分のこととして
胸に迫ってくるから
さらさらと
さらさらと
崩れ落ちる
崩れ落ちる
砂の山が
僕の胸の中に
で~んと
座ったまま離れない・・・