二人は花びら

ある秋の日に

名もなく咲いた

花のひとひら

ほんのり黄色く

風に揺れ

草はらの中に

佇んでいた

花のひとひら

冬が来ても

その花びらは

散ることはないだろう


冷たい木枯らしが

吹くころにも・・・