侵入者
大雪の後雨が降り雪は三日後には大分解けた。
しかしそれが仇となった。
鶏舎の屋根の雪が全て落ち、ちょうど一個目の柵の前に落ちた。
そのため柵を簡単に越えられるようになっていた。
後で気づいた、日々自分の甘さを痛感する。
朝鶏舎に行くと、何か雰囲気が違う
荒らされていた、何者?
答えは雪が教えてくれた。
猪だ!猪はニワトリを襲うわけではないが、
柵の中で脱出しようと暴れたみたいだった。
鶏舎の網は10センチ位の穴が開けられた。
他にも小さな穴がいくつか
ニワトリに被害はないが、鶏舎が壊されてはその穴からイタチやキツネが入ってしまう。
しかもニワトリ達はストレスで殺気立ちお互いを攻撃しはじめた。
それにより1羽死んだ、まだ殺気だっているので次は別のニワトリが狙われている。
自分に出来ることは侵入されないように努めるだけだ。
狙われる者も狙う者も生きていくというのは必死なんだと感じた。