昨日友人も半世紀の日を向かえた。


彼女とは小学一年生からの付き合いになるのでほぼほぼ半世紀近く一緒にいるということになる。


実に気持ち悪い。


嘘である。

実に有難い。

ま、ちょっと、気持ち悪いがね。


先日、中学生が女性を刺して殺してしまった事件があったが。

彼が動機に

「複雑な家庭環境から逃げたかった」

というのだよ。


それなら友人も私も考えようによっては彼と同じ道をたどってたかもしれないということだ。


私はそんなに複雑ではないが、友人は複雑通り越してややこしい。

いまだにややこしい。


が、立派に一家のお母さんを担い、仕事もバリバリしている。


おそらく人を殺している暇などない。


家庭環境が複雑だとみんな彼のようになるわけではない。

が、その逆もで彼女のようにいられるわけでもない。


彼女は間違えなく試行錯誤紆余曲折しながら、毎日懸命に歩いてきた人だ。

だから、今の彼女だ。


私は暗黒強めの性格なので、彼女がそばにいてくれたおかげで、どうにか、彼にならずにすんだだけである。


友人には感謝とこれからも末永く健やかであることと、出来れば末永く一緒に過ごしてもらえればと願うばかりである。