手作りひよちゃん -6ページ目

手作りひよちゃん

手芸、三味線、旅、食が大好きなカービング(石鹸、果物、野菜、キャンドル、島ぞうりの彫刻)講師(カービングY主催)のなんてことない日常。
髑髏のアイコンは石鹸を彫ったものです。
よろしくお願いいたします。


今日のカービングは、島ぞうり。

「翼をください」をテーマに、とのご依頼。

3足目のご依頼。

ありがとうございます!

歌詞に「白い翼」とあり、

翼を残し、周りを削ることにしました。

が、鼻緒をとめる部分に白地を残したい。

また、白地が広いほうが強度が強いので、

このデザインとなりました。

 

ひさしぶりに聴きましたが、

良い曲ですね。

合唱コンクールが懐かしいです。

 

 

さて、先日、奄美大島

三泊四日で旅してきました。

お付き合い20年以上の

ママ友Bちゃんとの二人旅は、

超、超、楽しゅうございました。

Bちゃん、ありがとうございました!

 

飛行機、宿、レンタカーは、

6月だったかな、

ネットで探したプランを比べてたら、

「 私、申し込んどくよ♪」

Bちゃんがテキパキとってくれました。

ありがたや~!

( 次回は、私もがんばるね。)

 

JALの直行便が飛んでいて、

羽田11:10発 奄美大島13:20着

これなら、朝も慌てないでよいし、

午後から奄美大島で遊べます♪

 

さて、奄美大島につき、

最初に訪れたのは、

奄美パーク

田中一村美術館が入ってるんです!!

全人生を絵に捧げた田中一村。

( 明治41年~昭和52年 )

栃木で生まれ、

上京後は親戚を頼り千葉に住み、

晩年は南国の自然に魅了され、

絵画の探求を深めるため

奄美大島に一人移住。

染色工として糧を得、

お金がたまると絵を描きました。

 

天才といわれながら、

画壇で日のめをみることはありませんでした。

が、死後、注目の日本画家に。

時代が一村に追いつきました。

奄美の自然を見ながら、

一村が晩年に描いたこの斬新な日本絵画を

見たくて、飛んできた私。

夢が実現しました。

 

作品数の少ない田中一村ですが、

彼が撮った写真と対比させながら

作品を展示していたりと

興味深い展示方法もありました。

天井画やすばらしい屏風も

ゆったりと展示されていて、

大感激。


9月ということで、人口密度も低く、

一村さまを独り占めした気分。

涙が出るほど、嬉しゅうございました。

建物もとっても素敵で、

設計は、杉並公会堂、東京都公文書館、

東京工大図書館などなどを手掛ける

佐藤総合計画さん。

↑青空とあだんの実

美術館を一歩出たら、

田中一村の世界が広がっていました。


たっぷり一村さまを堪能した後は、

奄美大島紬村へ。

大島紬も大好きな織物のひとつです。

着付けが下手っぴなわたしでも、

大島だとパリッと着せてくれます。

そして、あの細かい織、艶、色が大好き。

着いたら、見学ツアーの時間とぴったり。

素敵なお若い方に教えていただきながら、

回ることができました。

大島紬は、フランスのゴブラン織、イランのペルシャ絨毯と並ぶ三大織物のひとつ。

でね、ほんとに、ほんとに、

手がかかっているんです。

初めて知ったのですが、

柄を出すために、

糸の段階で染められています。

長い糸が模様に合わせて精密に、

まだら模様に染められているわけです。

コンピューターがないころ、

どうやって計算しておられたのか。

まず、木の皮を煮だした汁で染めるのですが、

何度も漬け込むこと400回以上。

( 写っておられる方はクイーンエリザベス号で

サンフランシスコからいらした観光客の方。

船旅もいいな~。)

木の皮からでるタンニンと

泥に含まれる鉄が反応して、

あの黒褐色の大島紬の色がでるうまれます。

ちなみに、この化学反応は、

江戸時代、偶然に見つかったとか。

薩摩藩に献上を強制され、

島民が泥に埋めて隠したところ、

色がつくことを発見したそうです。

 

この道40年以上の職人の方の染めを

拝見したのですが、

揉みこむというか、叩きこむというか、

重労働。

また、色むらが出ないよう

まんべんなくつけるのは超絶技巧。

まじかで見せていただき、驚きの連続でした。

↑ここは、まだ、織ってるんじゃないんです。

木綿糸と絹糸を組み合わせ、

色の配色場所を決めているところです。

大島は絹織物なので、

木綿は後で抜いてはぶきます。

この工程量、半端ないです!!

で、最後の織ですが、

ここでも様々な超絶技巧が。

模様に合わせて染色されているので、

織ずれは許されません。

ほんの少し織ったかとおもうと、

ずれがないか、細い絹糸を細いめうちで

整えていきます。

1時間で7ミリもすすまないとか。

 

全工程を拝見させていただき、

大島紬が高価であることに納得。

完成するまでに沢山の方々の愛と技が注ぎ込まれている大島紬、

すばらしいです。

 

ちなみに、丈夫で長持ちする大島紬。

おかげで、祖母、母の大島があります。

ただ、すべて合わせ(冬用で裏地付き)。

最近、暑い日が増え、

一重(春・秋用の裏地無し)の方が

着る機会がふえており、

半分を一重に直すことにしました。

今、とりかかっていますが、

大島に触れるたび、

職人の方々の作業を思い、

より愛おしくなっています。

直したら、大切に着たいと思います。

 

その後は、宿泊先のホテルへ。

途中、奄美リゾートばしゃ山村のレストラン

奄美では晴れの日にいただくという

鶏飯をいただきました。

このレストラン、オーシャンビューなんです。

そのうえ、この用安海岸には、

海亀がたくさん生息しています。

海を見ながらいただく鶏飯。

奄美に来た~!!となりました。

 

そのご、ホテルカレッタ奄美へ。

大きなガジュマルがお迎えしてくれます。

お部屋も追加のお支払いで、

広いお部屋にすぐ変更してくださいました。

ありがとうございました。

この日は、満月で皆既月食の日。

なんと縁起の良い!と思っておりましたが、

良いことばかりでもなかったようで。

 

奄美サンムーンアドベンチャーズ

「星降る夜のホタルウォッチングツアー」

 

なんと、奄美大島には9種類のホタルがいて、

10月近くまでホタルの群舞がみられるんです。

↑ツアーのHPのお写真をお借りしています。

ホタルのいるところは、

藪の中だったりするので

( 幼虫も土で育ちますから、

水辺ではありません。)

ハブがいるため、

ここまで近くには寄れませんが、

藪の中では、

小さな黄色い光が乱舞していました。

( 奄美のホタルは身体は小さいのですが、

点滅せず、ずっと光っています。)

ときどき、こちらにも飛んできたりして、

手にのってきたりと、

今年初で、最後であろうホタルが観られて、

嬉しかったです。

 

ただ、満月のせいで、

写真の天の川が観られず残念。

新月だと、それは、それは、

美しい満天の星が輝くそうです。

でも、帰りに連れて行ってくださった山の上。

満月のおかげで、

こんな幻想的な世界が広がっていました。

静かな龍郷湾の港では

祭りの練習の太鼓の音が響いていました。

 

電線にとまっている梟や

寝ているルリカケスをみせていただき、

楽しいナイトツアーも終了。

 

夜中の皆既月食も見る気満々でしたが、

いつのまにか爆睡。

翌朝は、ルリカケスの声で目覚めました。

 


覚書の奄美大島旅日記、

しばし、お付き合いくださいませ。

 

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