ベビーシューズと月岡芳年(太田記念美術館) | 手作りひよちゃん

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手芸、三味線、旅、食が大好きなカービング(石鹸、果物、野菜、キャンドル、島ぞうりの彫刻)講師(カービングY主催)のなんてことない日常。
髑髏のアイコンは石鹸を彫ったものです。
よろしくお願いいたします。

出産お祝いのベビーシューズ

ベビー物を増やして、プレゼントボックスにする予定です。

 

と、かわいいカービング(自分で言うか?)とは打って変わって

浮世絵でございます。

この線!!

版画なんですよ!!

彫り師、摺師の方々に、今回も敬礼です。

 

さて、ポスター(上記)のメイン作品は、血を吸った刀を拭いながら月を見て微笑む青年。

で、裏には、

 病気の帝の弟の薬に胎児の血が必要と、妊婦を殺す老婆。

なんと、その妊婦は老婆の実娘であった。

 

「血みどろ絵」を得意とし、

江戸川乱歩や三島由紀夫たちを魅了させた月岡芳年。

怖いもの見たさに背中を押され、今日、みてきました。

 

膠を加え、ねっとり光らせた赤絵具で、血を表した作品は、大迫力でした。

2人の女性が樹に縛られ、夜、その足をオオカミが食いちぎっている絵など、

正視出来ないほど。

 

しかし、意外だったのは、美人画。

本当に美しいんです。

遊郭のお風呂屋さんの作品は、仕草、表情が、可愛く、美しく、愛おしい。

で、家に帰って、調べてみて納得。

私が一番大好きな美人画の鏑木清方は、月岡芳年の孫弟子。

 

ポスターにないので、写真を挙げられませんが、町娘の

「 なにいってんだか?」

って、吹き出しがつきそうなおきゃんな絵などは、ほんと可愛くて。

女性を描いた「風俗三十二相」は、

今にも動き出しそうな、また、生活を著した作品たちで、

江戸時代のグラビアがわりの浮世絵からぐんと進んだ画だな、と惚れ惚れ。

( 芳年は、幕末から明治前半に活躍。)

こちらは、歌川国芳の弟子だな~と、納得させる作品。

坊主に化けた老キツネなのですが、何とも言えぬ哀愁、

そして、キツネとばれないか、と焦らせるユーモア(?)

までにじみ出た作品。

 

ちなみに、こちらは、「 月百姿 」のうちの一枚。

川に映る月、鳥居の向こうの欠けた月、三日月、

月も様々なら、

テーマも、歴史、妖怪、武者、中国、役者、美女、歌舞伎、能と様々。

晩年の作品で、構図も素晴らしく、

この100作品を一堂に会した作品展が開かれることを願うばかりです。

 

今日も、良いものを見せていただき、ありがとうございました。

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