【映画】 深夜食堂 | なんのこっちゃホイ!

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派手なスパイアクションの次は、「深夜食堂」を。いつもの南町田ではやってなかったので、昨日はわざわざ海老名まで出掛けた。これ、原作のマンガは読んでないけど、テレビのドラマは毎週録画して観てた。下町のうらびれた通りにあるカウンターだけの小さなめしや。夜の12時開店、朝の7時頃まで。人は「深夜食堂」と呼んでいる。客が来るかって?これが、結構来るんだよ。メニューは豚汁定食だけ。後は、適当に注文してくれれば、出来るものなら作ってくれる。顔に傷のある亭主が1人で切り盛りする店に、常連に混じり、一癖ある訳ありの客が顔を出す。劇場版では、短編が4つ。
ある日、店の忘れ物を開けてみたら、中から出てきたのは骨壷だった。常連のたまこ(高岡早紀)は、旦那の2号。旦那が死んで、遺言に一言も自分の事が書かれてなかったことから、やはり常連の若い客とねんごろに(ナポリタン)。新潟から出てきたみちる(多部未華子)は一文無しで、深夜食堂でただ食いして逃げる。だが詫びにきたみちるは包丁を研ぎ、これで許してくると頼む。料理の腕には確かな物があるようで、亭主の怪我が治るまで、住込みで店を手伝うことに(とろろ飯)。被災地福島から出てきた謙三(筒井道隆)は、ボランティアで来ていたあけみ(菊池亜希子)に入れ込み、ストーカーまがいの告白を(カレーライス)。いつまでも預かれないと、骨壷を近所の寺で供養してもらい預けた夜にやってきた女(田中裕子)が、実は死んだ亭主の骨だと詫び、返してくれと言い出す始末。どの話も乱暴な空気は微塵もなく、ただただほっこりとお話が進む。涙ぐむでもなく、心がどこか、暖かくなるお話。こういう映画も、本当にいい。ゆったりと2時間が過ぎた。