松本道弘さんは、同時通訳者です。一度も海外留学をせずに英語を学んだ人です。独特の考え方があり、英語は切るか切られるかの真剣勝負。英語道と称し、刀になるのは、英語特有のロジックである。日本のディベートの草分け的存在で、大学のESSでスピーチが全盛の時代に、僕はディベートにハマってしまった。構成され修正された五分の原稿を、記憶し、正された発音に極力近ずけることを競うコンテストではなく、その場で斬り合い、負ければおしまいという大会に惹かれた。僕が多いに影響を受けた本、GiveとGet。まだお元気で活躍中の松本先生の著書の中でも群を抜いている。これ、例文も多くて覚えたくなるけど、実は、英語に潜むロジックを二つの単語の使い方から研究した本です。一気にあの頃に戻ってしまった、OB会みたいな本。