【映画76】ストロベリーナイト | なんのこっちゃホイ!

なんのこっちゃホイ!

世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

photo:01



都内三カ所で、暴力団関係者が続けて殺害される事件が起こった。現場に駆け付けた姫川班は、被害者が小林充で死後一週間が経過しており、連続刺殺事件が同一犯であるなら、これが最初の被害者という事になる。合同捜査会議が開かれたが、暴力団対策課(組対)は、連続殺人では無く、暴力団関係者による、内部抗争だと主張するが、姫川、日下らは、何か違和感を持つ。激しく対立する捜一と組対。捜査方針の違いは明らかで、結局、独自に捜査を行い、会議で情報共有するという、異例の体制が取られた。捜査会議が終わり、忘れ物を取りに戻った姫川が偶然取った一本の電話は、合成音声で「小林充を殺したのは、柳井建斗だ」と告げた。このタレコミ電話に信憑性を感じた姫川は、柳井建斗を追い始めた。しかしその翌朝、上層部から「柳井建斗には、触れるな」という命令が。
なぜだ?何故上は、柳井を隠したがるのか?何があったのか。柳井建斗とは、何者なのか?
警察の隠蔽に反感を抱く姫川は、単身柳井を探し始める。そして九年前に発生した父親による娘の暴行殺害事件に辿り着く。そして再び上層部から、「柳井の件には触れるな!」と厳しく叱責を受ける。

それでもやめない姫川が柳井のヤサをはっていた時、柳井のヤサを訪ねて来た男を見つける。男の名は牧田。名刺では六本木の不動産屋で、柳井から部屋を探すように依頼を受けていた。ふと、何かを感じる姫川。柳井の周辺を知るのは牧田しかおらず、何度か話を聞くうちに、牧田に惹かれる姫川。しかしあるホテルのカフェで話を聞いている時、突然ヤクザに絡まれる。「牧田のアニキよー」と呼ばれる牧田。あっという間に三人を殴り倒した牧田。その時シャツが破れて、そこから背中の刺青が見えた。「どういうことなのよ!」と牧田に迫る姫川に、自分は暴力団の組長であることを告げる。取り乱して逃げ帰る姫川だったが、自分の中の女の部分が騒ぐ。そして遂に…

原作は「インビジブルレイン」が元になっている。画面はずっと雨だ。
九年前に起こった実の娘を暴行して殺害するという痛ましい事件は、父親が暴行は認めたものの、殺害は否認したまま、警官の拳銃を奪って自殺する事で幕が引かれた。だが後に、この父親にはアリバイがあったという話が出たが、いつの間にか消えてしまった。警察による、不都合な事実は隠蔽された。保身の為に。刑事達は、上司の命令には絶対服従という組織のルールと、隠蔽という国民への裏切りの狭間で、苦しみ揺れる。そして姫川がたどり着いた真実は!暗闇の過去を持つ姫川と血塗られた過去を持つ牧田の関係は?約2時間のあいだ、ピーンと張りつめた緊張感の中で、物語は一気にラストへと向かう。

次回作にも期待したい!




iPhoneからの投稿