インド(3) 知ったかぶり | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

$これでいいのか!?こんなことでいいのか!?

インド人について、これまで2回も述べてきたのだが、まだまだ言い足りないので、さらに続けて3回目をお届けしよう。

インド人は、知ったかぶりが大好きだ。
知りもしないことを、さも知っているようにいう。
例えば、ムンバイの海沿いのホテル、Crown Plaza Munbai での出来事である。

その日は土曜日であった。
代理店とのミーティングは月曜日であったが、日曜日の夜に食事をしたいとの申し出があったとのことだったので、早めにいくことにした。直行便の都合で、土曜日の夜、ムンバイに到着することになった。

$これでいいのか!?こんなことでいいのか!?

案内の現地社員は日曜日の午後に来るというので、土曜の夜は一人だった。出かけるにも、どこへ行っていいのか分からないので、とりあえずホテルのバーで一人で飲んだ。

カウンターで飲んでいると、二人のインド人が近づいてきた。
A:やあ一人かい。
僕:ああ、一人だよ。
B:ここに座ってもいいかい?
僕:ああ、どうぞ。空いている。

何か、悪い予感が漂ってきた。
インド人は、率直に言って貧乏であるから、インド人が二人でホテルのバーで飲んでいることなんて、めったにない。にもかかわらず、こいつらは何をしているのか。なぜ、僕に近づいてきたのか。

A:日本人かい?
僕:ああ、日本人だ。
B:僕たちは日本にいたことがあるんだよ。「こんにちわ」ほらな!
A:俺たちは、少し日本語が話せるんだよ。日本にいたことがあるからな。
僕:そうなんだ!それはすごい。で、どこにいたんだ?
B:かなり昔の話だ。
A:そう、かなり昔だから、どこにいたのか、忘れてしまった。
僕:そう、じゃ、短期だんたんだね。観光かい?
A:いや、日本の会社に勤めていたんだ。あちらこちらに行ったよ。
僕:なんて会社だ?
B:かなり昔のことだから、忘れてしまったよ。

そんな馬鹿なことがあるか!
日本に短期でなく、仕事で滞在したことがあるのに、どこにいたか、どこの会社に勤めていたのか、忘れてしまったというのかい?どこまでバカなんだ。でも、ちょっと面白そうだから、展開を見てみよう。

A:喉が渇いた。何を飲んでいるんだ?
僕:マティーニだが。
B:それは酒か?
僕:酒だよ。
B:飲んだことがないなぁ。マティーニか。
A:飲んだことがない。僕は日本が好きだよ。いいところだよな。
僕:そうか、ありがとう。僕もインドは嫌いじゃない(ウソだ)
A:何を飲んでるんだっけ?
僕:マティーニだよ。
A:バーテン!これを二つだ。

おいおい、これはおごれということか?

B:いや!バーテン!おれはウイスキーにしてくれ。ロックだ。
A:おお、それもいいな。バーテン、俺もウイスキーのロックだ。

飲み物が来て、軽くグラスを合わせる。
B:「ありがとう」!
僕:何を言っているんだ?
B:「ありがとう」は「Good Evening」だろう?
A:ちがうよ。それは、「おはよ」だろ。
B:いや、間違いない。ありがとうだ。Good eveningだ。
A:そうか?じゃ、方言みたいなもんだろう。おれがいた町では、おはよだった。
B:そうだな。方言だ、方言だ。日本は広いからな。どうだ?
僕:方言ではないと思う。標準語だ。二人とも間違っている。
A&B:何を言っている!間違ってなどいない。いるわけがない。
僕:こんばんわだよ。Good Eveningは。
B:いや、それは別の意味だ。俺は日本にいたことがある。知っているんだ。みんな言ってた。
僕:僕は、50年くらい日本人をやってるんだが、君は日本い何年いたんだ。
A:俺は3年、こいつは1年だ。
僕:じゃ、俺のほうが正しいだろう。こっちは50年だ。
B:そうか、わかった。じゃ、仲直りのために、一杯おごってくれ。
僕:仲直り?誰か喧嘩でもしてたのか?
A:そうだ、仲直りだ。ここはお前の言うことが正しいということにしよう。乾杯だ。
僕:どうぞ、ご自由に。僕は部屋に帰るから。

$これでいいのか!?こんなことでいいのか!?

バーテンを呼び、
僕:一人分だ。いくらだ。
A:まだ寝るには早いだろう。もっと日本の話をしよう。
B:そうだ。日本の女性は優しくて、何でも男のいうことを聞くしな。
A:そうだ。日本のリーダーはなんていうんだっけ?
僕:年間行事で1年に一回変わるから、君らは知らないだろう。僕も知らない。
A:Samsungはいい会社だ。さすがは日本の会社だ。
僕:それは韓国の会社だ。
B:バカをいうな。俺たちはそこに勤めていたんだ。日本の会社だ。
僕:韓国だ。俺は日本人だ。
B:何も知らないんだな!Samsungは日本の会社だよ。携帯電話がいいんだよ。
僕:じゃ、それでいいじゃないか。俺は部屋に帰る。勝手にやってろ。

一人分だけ払って、席を立った僕に、
B:日本はいい国だよな。みんな優しい。
A:ああ、世話になった人には特に優しいらしい。
B:酒をおごってくれよ。世話してやっただろう。
僕:何の世話になったんだ?俺がお前らを世話したようなもんだろうが。
A:そうか、Samsungの方が大きな会社だから、怒っているのか。
B:どこの会社に勤めているのだ?
僕:XXXだ。
B:あ~知ってるぞ。中国の会社だ!

もう好きにしてくれって感じ。
絶対に、自分は正しいと信じて折れない。正しいのは自分で、世界中が間違っていると思っている。
まったく、つかれるほど頑固なヤツが多いんだ、インドには。