インド旅行(2) | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

$これでいいのか!?こんなことでいいのか!?

次に、インド人はじっと座っていることができないようだ。
とにかく落ち着きのない人間たちである。
バンコクからデリーまでのフライトは約4時間弱。
この間に、インド人はじっと座っていることができないものだから、うろうろ、うろうろと機内をほっつき歩く。
機材はA330だから中型の大ではあるが、狭い通路をゾロゾロ、ゾロゾロと前から後ろへ、後ろから前へとあるいている。
そう、ゾロゾロということは、一人や二人ではない。
恐らく、10人くらいの人たちが列をなして、ゾロゾロと歩いているのだ。
その都度、シートの背もたれにつかまりながら歩くので、始末が悪い。
せっかくウトウトと眠っているのに、シートをがばっとつかまれて、はっと目覚めてしまう。
ご存知かどうか、飛行機というのは、水平飛行とはいえ、機首を約5度から8度上げて飛んでいる。
後ろから前へ行くときと、前から後ろへ行くときで、足への負担が違うことに気づかれる方もおられるでしょう。
クルーがミールカートを押すときも、そんな感じで押しているをごらんになるでしょう。
そうしないと、飛行機は揚力を失い、たちまち墜落(?)するかどうかは、知りません。

つまり、後ろから前へ行くとは、シートの背もたれにつかまって上り、前から後ろへ行くときには、シートの背もたれに手をついて、ブレーキをかけながら歩くのである。
まったくもって、迷惑千万なやつらである。それが一人や二人ではなく、10人以上がゾロゾロである。
その都度、スパイシーな腋臭が強烈に漂ってくる。まったく、うんざりである。

インド人は規則に弱いくせに、規則を破りたがる。
守らないのではない。
破りたがっているとしか、思えないのである。
例えば、シートベルトの装着というのがある。
離着陸、タービュランスが予想される時、機長がシートベルト着用サインを点灯する。
別に、安全のためであるから、素直にシートベルトを装着すればすむのである。
が!
必ず何名かのインド人はシートベルトをしない。
クルーが安全確認をしながらキャビンを回ると、おもむろに手でベルトを隠す。
シートベルトをしていないのを隠しているとしか、思えない。
しかし、クルーもプロだから、すぐさま見つけて注意する。
すると、しぶしぶ、いやいやベルトを装着する。
その時の薄ら笑いは、「くそー、みつかったか」という、いたずらを見つかった時のような薄ら笑いを浮かべている。
そしてクルーが行ってしまうと、キョロキョロと周りを見回して、そーっとベルトを外すのである。
なぜだ!なぜ、一度は締めたベルトをわざわざ外すのか!
意味が分からない。
別のクルーがまたくると、またベルトの部分を手で覆い隠す。
クルーが見つける。
注意する。
薄ら笑いを浮かべて、ベルトを締める。
キョロキョロしてベルトを外し、してやったりという顔をする。
アホちゃうかと思うのは、僕だけではないだろう。

次に、インド人はせっかちだという話をしたい。
着陸しても、飛行機はすぐには降りられない。
まず、滑走路からターミナルビルまでタクシーングして行かねばならない。
ゲートについても、すぐにはドアは開かない。エンジンを止めて、安全を確認し、ドアが開いて書類の受け渡しがあり、搭乗者数の確認なんかがあって、はじめて「ビジネスクラスから」飛行機を降りることになる。
インド人は、飛行機が着陸すると、逆噴射よりも早く席を立ち、頭上の荷物を下ろそうとする。
クルーはもう、パニックである。
「座れ!座れ!危ないから座れ!」を連呼するが、シートベルトですら言うことをきかない連中であるから、気にも留めず、いきなり前方へとなだれをうつがごとく、進み始める。
まだ滑走路から誘導路へ飛行機は出たばかりである。
パーサーをはじめクルーは危険を承知で自らのベルトを外して、インド人を押し戻し、席へ戻れと押し問答をしている。
彼らは、何をそんなに急いでいるのだろうか。

下の写真は、街中のごくありふれた、バスの風景である。
彼らは、何をそんなに急いでいるのだろうか・・・
$これでいいのか!?こんなことでいいのか!?


飛行機は閉鎖された空間であるから、人間には苦痛である。
人間は元々、閉鎖空間に長時間耐えられるようにはできていないらしい。
それができるやつらは「自閉症」と呼ばれ、メンタルクリニックの対象とされている。
だから、他の乗り物に比べても、「一刻も早く、この危険で自然の摂理(人は空を飛ばない)に逆らって閉鎖されている空間から脱出したい」と思うもので、みな、一目散に出口を目指す。
それはインドに限らず、世界中で、ドアが開くのをじっとまって席を立つという国民を見たことがない。
しかし、インド人のそれは、常軌を逸しているのである。

<続く>