石川議員の逮捕により、がぜん騒がしくなってきた小沢さんの4億円問題。あくまで対決を主張する小沢さん、それを応援すると言った馬鹿な総理大臣。
Twitterの中でも様々な発言が飛び交っているが、一部マスコミ関係者と終われる人物の、検察とマスコミ批判はすさまじい。
要するに、検察は国家権力を傘にきて、政治に介入しようとしているというもの。そして、その検察がリークする情報を元に、猪突猛進に突き進むマスコミの愚についても猛烈な批判を展開している。いわく、検察はマスコミを利用して、反小沢感情を盛り上げようとしている。日本の国民は、ワイドショーが大好きだから、マスコミがちょっと書いたり報道するだけで、似非政治評論家(実は芸能人であったり、プロデューサーであったりする)輩がわんさかとワイドショーに登場して、「小沢は悪い!政治と金の問題は、ひとえに小沢が握っている!」と批判を展開し、さらに「小沢のルーツは、かの金丸信と田中角栄である。よって、小沢も金権まみれの悪者である」という全く論理性にかける議論をやっている。
さてさて、これらの意見に耳を傾けながら、僕が思うことはこういうことである。
①国民の90%以上が小沢さんに説明を求めている
ならば、小沢さんは説明するべきだろう。小沢さんの問題は、以前にも書いたが、マスコミを敵視していることだと思う。そのマスコミのマイクやカメラに先に、有権者たる国民がいるのだから、かれはまずはマスコミに向かって真摯に語り掛けるべきである。そんな地方を回って、小沢ファンや民主党ファンを集めて何を言っても、90%の国民には通じない。
②検察は、これまで何も説明していない
小沢さんが説明するのは当然としても、まずは司法たる検察が、現状について説明するべきである。なぜ石川議員を逮捕し、大久保秘書を逮捕したのか。その根拠たる証拠は何なのか。もちろん狙いは小沢さんなんだろうから、一部の政治家や評論家が言うように、「小沢の証拠」なんかを公表する訳もない。そんなことしたら、逃げられる。しかし、事実逮捕した人間の容疑や証拠は説明するべきではないか。証明責任は検察にこそある。
いづれにしても、僕は小沢さんが嫌いであるから、そういう先入観も後押しをして、今回の件は果てしなく黒いと思ってしまっている。相続資金であるなら、そうであることを説明するべし。税金は払ったのか?もう、ああ言えば、こう言うといった具合に、とにかく悪と決めつけている。
「彼は人柄もよくて、政治理念に燃え、正義感の強い政治家だが、演説が下手で口べただ」と彼の周辺の人が語っているが、そんな奴は政治家に向かないから、もう辞めればいい。自分の意見や考えを、演説で国民に説得できない人は政治家じゃない。それゆえに、疑われているんだろう。
さて、民主党の支持率が急落していると、お昼のワイドショーで鬼の首を取ったように、報道していた。なぜ民主党の支持率が下がるのかというと、僕が思うには、
①民主党は小沢さんが支配していると思っており、その小沢さんがこのザマだから民主党はいや。
②総理大臣が馬鹿で軽薄だから、民主党はいや。
どちらにしもて、とばっちりですよ。
この問題と、民主党政権は分けて考えるべきです。
野党になった自民党も「この問題を国会の場で、徹底的追及する!」と谷垣さんが喋っているが、やめてくださいよ。そんなことより議論するべきことが、山ほどあるでしょう。小沢個人の金銭問題を国会でやってもらちはあかないし、時間の無駄だし、生産性もない。きっとこれまで自民党はやられてきたから、ここぞとばかり仕返しかもしれないけど、そんなことしたって自民党の評価が上がるわけではない。自民党が国民に嫌われたのは、民主党が良かったからではなく、自己崩壊した自民党に嫌気がさしたから。自民党の次にいたのが、たまたま民主党であったと。ところが民主党は結構、よくやっている。その政策を攻撃せねば、小沢を攻撃しても、「やっぱり自民党は古い体質で、何も新しいことはできないんだな」と失望し、参院選挙の投票率が下がるだけ。自民党にはもう、明日はないのですよ。