6党首討論会 | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。


オラがアメブロ日記


11日の夜、日テレのNewZEROで、6党首を集めて討論会をやっていた。中でも、麻生さんの議論下手が露呈したような気がする。何を言っているのか、よくわからないのだ。たぶん、自分でも何を言っているのかわかってないのかも。

各党の政策を説明させた後、どうしても自民党と民主党の政策についての議論になる。まぁ、どちらかが政権与党になるんだから、そら仕方がない。


麻生さんが鳩山さんを猛烈に攻撃している。どうやら財源について、明確に示せと言っているようだ。鳩山さんの説明もキレがない。「予算の見直し、再構築で、無駄を減らす」と主張している。麻生さんは「予算のどこをどう見直して再構築したら、具体的にいくら無駄が減らせるのか」と言っているようだが、この日本語がうまく伝わらない。もっとストレートに質問すればいいのに、なんだか持って回ったというか、民主党攻撃が念頭にあるものだから、不必要な表現が挟まれてよく理解できない。


日本の教育で圧倒的に不足しているのが、この「議論の技術」ではないかと思う。日本は「和をもって尊しとする」伝統的文化があり、あまり議論や対立を好まない。だから、ディベートの技術が、全く育まれていない。ディベートは意見の対立であり、人格の否定ではない。互いの意見の相違点を明確にして、これを冷静に理論的に議論していく技術だ。決して、一方的な主張ではない。


だから聞きたいことをもっとストレートに聞けばいいんだ。例えば、「民主党の政策はバラマキだという世論の評価があるが、その論拠は、政策実行に必要な莫大な財源をどこから捻出するかが明示されていないからだ。そこで質問だが、予算の見直しによる無駄の排除というが、具体的にどの予算をいくらに見直せば、どれくらいの無駄が省けると考えているのか、数字で示してくれ」と言えば、誰でも理解できるだろう。


結局、今回の討論会でわかったことは、どの政党も数字が頭に入っていないということだ。自らの主張を証明するために、最も簡単で分かりやすい方法は、数字を示すことだ。だから会社でもよく言われるが「数字で喋れ」ということができていない。


社民党の福島さんは、その中でも数字に強いという印象があった。残念ながら、麻生さんも鳩山さんも、数字が頭に入っていない。数字の裏付けのない議論は空論である。



オラがアメブロ日記

その翌日12日には、再び麻生VS鳩山の討論会が開催されたようだ。全部を見たわけではなく、ニュースショーのトリミングされた情報しか僕は聞かなかったから批判はしないにしても、またしても前日と同じ空論のやりとりに終始したようだ。

「財源は何か?」

「無駄を省くんだよ、無駄を」

「どこにいくらの無駄があるのか?」

「予算をゼロベースで見直すんだ」

これじゃ、議論にならないよ。


攻める自民党、かわす民主党。与野党がひっくり返ったような議論だったとニュースでいい、かつ新聞でも書かれたが、そんなことはどうでもいい。だって、説得力のある政策を実行できる党を、与党にしようという選挙なんだから、自民=与党、民主=野党という方程式を前提に、考えるものではないだろう。


もうちょっと身のある議論をやってほしい。

もう、政党攻撃や土下座では、国民はついてこないんだよね。