世襲の廃止より、議員任期の制定を | なんのこっちゃホイ!

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自民党の菅さんが、最近しょっちゅうTVに登場しては、「世襲制度の廃止」をといている。曰く、3親等、5親等以内に国会議員がいる場合には、同一選挙区から立候補しても、自民党の公認を与えないというものだ。また、なぜか民主党まで一緒になって、同じような選挙対策を打ち出している。


しかし、説明不足なのは、「なぜ世襲議員はダメなのか」という点である。


僕のブログでも、内閣、衆参両院における世襲議員の数の多さについて書いたことがある。その時に僕が考えたことは、以下の点である。


①親族の地盤を引き継ぐ議員は、議員という仕事を職業と考えている

②地元に密着した世襲議員は、金の問題を起こしやすい。癒着という意味。

③地盤、カンバン、カバンの3つのバンを引き継いで選挙に出るのは、全くの新規候補者に対してアンフェアー

④優秀な無名候補者が国政に出るというチャンスを阻害している


世襲議員が全員無能な人達だとは断言しないものの、どうも傾向的に、保守的であったり、官僚傾向であったり、国益より個人や周辺団体の利益を優先しているように見える。


しかし、世襲であろうが、何であろうが、被選挙権と選挙権は憲法に定められた国民の権利である。それを、「廃止」の名のもとに排除しようというのは、憲法違反に映らなくもない。


そこで、議員任期を定めてはどうだろうか。


衆議院の任期は4年、ただし解散があった場合には、任期に関係なく資格を失う。参議院の任期は6年。解散はない。衆参議員で任期が違う理由は、参議院は解散の心配もなく、じっくりと国民の利益に取り組めるように、また衆議院は、4年の任期に解散もあり、スピーディーに国民のニーズに応えるためと学校では習った記憶がある。しかし、現実には、全くそんな風に機能しているとは思えない。


この際、衆参両院の任期を4年とし、解散権をなくし、入れ替えは、2年ずらすようにしてはどうだろう。つまり、2009年に衆議院選挙があれば、2011年に参議院選挙、2013年に衆議院、2015年に参議院という具合だ。そして、衆参両院の議員任期を、2期8年と定める。


時代の激しい変化の中で、議員生活30年なんてほざく爺様達が、真に国民の感性や時代の要請を理解し、行動しているとは思えない。任期の2期8年とすることで、国会議員の新陳代謝が促進され、世襲なんてやりようがない。小泉さんが議員定年制などといって、70歳だかなんだかになると、もう議員を辞めてくださいと肩を叩いて回ったことは、記憶に新しい。しかし、これも変な話だ。国民の負託を受けて、いやしくも選挙で選出された議員に対して、「あんたは年寄りだから、もう辞めなさい」なんていう権利が、国会議員にあるのか。たとえ、総理大臣であったとしてもだ。だから、選挙制度そのものを見直せばいいんだと思う。


任期満了した人は、選挙区を変えても出馬できない。彼らの生きる道としては、ロビーストのようなコンサルタントであったり、地方議会であったりして、国政や地方を背面からサポートすることができるだろう。


素人考えかもしれないが、何度も何度も政局を投げ出す世襲総理や、一つの議案(郵政自由化)が通らないからと言って、いきなり解散総選挙等という暴挙に出ることもないだろう。短い任期で成果を残すために、議員達はそれなりに一生懸命に働くことだろう。第一、議員が職業にはならなくなる。


どうかなぁ~